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【漫画メモ】オルフェウスの窓 3(池田理代子)

※タイトル画像は切り貼りしてます。
愛蔵版で読んでます。3巻の「カーニバルの出来事」にあたる部分を書きます。あらすじは終盤近くまで書いてます。感想もネタバレ注意です。

あらすじ

ショルツ先生の計らいで、イザークとクラウスはレーゲンスブルク管弦楽団とオペラハウスで演奏することが決まった。
警察がアーレンスマイヤ家にやってきた。ヤーン先生のことで聞きたいことがあるのだという。なんでも、敵国イギリスに機密文書を渡していたというスパイ容疑があるらしい。ヤーン先生の素性に驚くユリウスだが、ユリウスがヤーン先生を殺害した件はバレていなかったようでホッとするのだった。
カーニバル当日。ニーベルンゲンの劇でユリウスは刺される役だったが、剣が本物に入れ替わっていて本当に刺されて負傷してしまう。一体誰の仕業なのか?また、クラウスがカーニバルのパレードで着ける予定だった仮面が盗まれた。仮面を着けた何者かが偽クラウスとして振る舞い、ユリウスをおびき寄せ、ユリウスにナイフで襲いかかった。本物のクラウスが駆けつけたことで事なきを得たが、一体ユリウスの命を狙っているのは何者なのか?理由は何なのか?
更に、クラウスとユリウスは、クラウスと敵対するファシストの者達に襲われたが、気を失ったユリウスを介抱する中で、クラウスはユリウスが女であることを知ってしまう。後にそれはイザークにも伝えられた。
そんな中、ユリウスの父が突然死んでしまい…

感想

この辺りからモーリッツがフレデリーケを愛していることがはっきりしてきます。あらすじではばっさりカットしましたが、モーリッツが強引にフレデリーケをデートに誘い、断ると仕事のことで嫌がらせを受ける→収入が減る→兄イザークのピアノ奏者への途が危ぶむ→渋々誘いを受ける、というなんとも嫌らしい構図ができあがってます。でも、フレデリーケは血の繋がらない兄、イザークを愛しているのだよね。そして、だんだん体調が悪化するフレデリーケが心配です。
とうとうクラウスに、女であることがバレたユリウス。「血の匂いがするぞ」とか、あれだけ思わせぶりなセリフを吐いておきながら、この巻まで気付いてなかったのは意外っちゃ意外でした。
ユリウスの父親は、作中で一言も発しないまま死んでしまいました。ある意味、悪の元凶ともいえる人物ですが、存在感はなかったなぁ。

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