【漫画メモ】オルフェウスの窓 1(池田理代子)
※タイトル画像は切り貼りしてます。
池田理代子先生の男装の麗人モノで、ベルばらと被るものがあります。愛蔵版で読んでますが、コミックの1巻分のあらすじと感想を書いておきます。あらすじは途中までですが、感想はネタバレ有りです。
あらすじ
舞台はドイツのレーゲンスブルク。名門男子校、聖ゼバスチアンのピアノ科に転校してきたイザークとユリウス。イザークは両親が亡くなり妹と2人暮らし。貧乏だが天才的なピアニストの素質を持った奨学生だ。ユリウスはアーレンスマイヤ家の妾の子供。遺産を狙い、母親と共に父親の家に転がり込んできた。そのため2人の姉、マリア・バルバラとアネロッテからは疎まれる存在だった。ユリウスはアーレンスマイヤ家の唯一の男児とあって、父亡き後、遺産は全て彼のものになる予定だが、実はユリウスは女で、遺産のために男のふりをして過ごしているのだった。これを知るのは、母親と主治医のヤーン先生だけだった。
聖ゼバスチアンには「オルフェウスの窓」と呼ばれる伝説の窓がある。その窓から地上を見たとき、最初に目に入った女性と運命的な恋に落ちるが、それは悲恋に終わると言われている。イザークがその窓から最初に見たのはユリウスだった。また、上級生のクラウスが最初に見たのもユリウスだった。
ユリウスはピアノ科のヴィルクリヒ先生のクラスに入ることになった。先生はユリウスの姉達や母親とも何やら関係がありそうだ。また、イザークやモーリッツも同じクラスだった。
モーリッツはこの一帯を牛耳るキッペンベルク商会の御曹司で、イザークが来るまではピアノ科で一番の腕前だった。近々開かれる降誕祭で、クラウスのバイオリンに合わせてイザークがピアノ伴奏をすることになったのだが、これはもともとモーリッツがやっていた役だった。当然、モーリッツは納得がいかず…
感想
1巻にして訳アリな人物が続々登場。情報量が多いです。なにやら耽美な名門男子校の中にあって、ユリウスの少年らしい活発さがイキイキと描かれています。
ガーンとなったときの縦線や白目描写は、この頃の少女漫画らしくて良いですね。恋愛や心情描写はさすがです。1巻で判明している恋愛関係は、ユリウス→クラウス、ヤーン先生→ユリウス母、マリア・バルバラ→ヴィルクリヒ先生の3組。
クラウスはユリウスが女であることを見抜いているのか?ヴィルクリヒ先生の好きな人はユリウスの母なのか?待て次号。