不愉快な果実たち。
おかんと妹子を誘って美術館へ。
世界一残酷で愉快で美しい絵本作家と言われるエドワード・ゴーリー展が最終日だったので駆け込んだ。
この世界観、私と妹子と姪にとってはど真ん中なのだが、おかんにはこの魅力がわからないと。
だろうよ。
というのも、うちの家族は【不愉快】と【不機嫌】がデフォルトで、
娘たちは【困惑】がデフォルトで育った。
これがまたゴーリーっぽくて、妹子や姪とも共感するところなのだが、(妹子もまんまと不愉快デフォルトだったから)
マザーシップの超本人(おかん)は全くわからないところがホラー。
ところである時から、私は、私の住まうこの宇宙を真剣によくしたいから、まずは自分の小宇宙を、素敵で愉快な世界に変換しようと決めた。
おかんと同居する羽目になったときには、一瞬どうなるかと思ったがw
もっと良くするにはどうしたらよいかを考えて、別居をとって正解だった。
私は15歳で家を投げ出した。
家族との関係性からドロンした。
やり直しかよとツッコミを入れたくなるが、だから私は、故郷に戻ってきたのかもしれないと思うこともある。
それ自体を申酉天冲殺の所以に結びつけることもある。算命学はほんと、役に立つ。
なぜおかんがずっと不愉快だったのかは、みんなわかっている。おかんの夫婦関係が問題だ。
ただその相手も、60代早々にこの世からドロンした。
父親を亡くしてからというもの、ずっとストレスだった家族や一族と過ごす時間を、最近は積極的にとっている。
私がなんとかしなくては。
これが私が長い間大切にもち抱えていた不適切な信念だった。
それに気づいて、いち抜けてからはかなり快適になったが、とはいえ、この不機嫌な果実たちプロジェクトは私のためにもやっている。
すると、ここのところ、
あえば私に「フン!」とするおかんも(いわれのない不機嫌の甘えw)、ひとまず、すべてことを全拒否することから始める癖の妹子も、
少しずつ幸せに慣れてきた様子がみえ、ちょっとずつではあるが変化が訪れている。
とくに妹子は、再婚してから少しずつ前向きになってきている。おっとっとに感謝である。
おかんはまだまだ、
「ちっ!くだらない!」とか、「けっ!つまらない!」と容易に口走るけれど、(昨日は豪雨で不愉快だったw)
まあ、85年も放置してた癖を、今すぐどうにかってのも難しいだろう。
これは彼女自身に、経験を染み込ませてもらうしかない。自分が味わってきた不愉快を超えて、数倍に愉快な経験を。
地球の平和を守るため、自分たちができる一番小さなことは、自分の身体や心、つまり自分という小宇宙を大切にすること。
次に小さなことは、母子関係、そして自分の家族との関係性を適度なものにすること。
そのことが、いずれ地球の平和につながる。
私はそう考えている。