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おでこに「肉」

私は、「美」の対象となるものにあまり興味がなかった。

過去形であることから分かる通り、以下、
心変わりが起こったという話。

具体例を挙げてみると、ウェディングドレス。

救いなのかどうかは断言しかねるが、  
今のところ着る機会は無かったし予定もない。

想像はしてみた。

もしも。
ウェディングドレスを着るということを選択した場合。

私は、おでこに「肉」と書きたい。
こう考えていた。  

その、敢えて押し出すミスマッチさで、
自身の願望とウェディングドレスとの調和を保とうとしたのだ。

やがて時が経てば気持ちは変わる。

きっかけは、今の自分を写真に残したいという思いが募ったからだ。 
ソロウェディングというものもあると知った。
これも良い。  
素直にそう思えたが、
頭に花を飾り付けたアート写真に興味が湧いた。

さて、予約しよか…

花と女性と笑顔が揃う、
最上級の美の集まりに、私の心は馴染めるのだろうか。

淀みをつくるかもしれない…と躊躇している。






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