見出し画像

きっとあれは洗脳 ⑳

バカなのは私

いろいろ書いたけどやっぱり一番バカなのは私だ。

まだ旦那と付き合っていた頃の話。
旦那の会社のたくさんの人は私のことを知っていて、旦那の会社の接待の飲み会なんかにも私が参加していた。接待での花火大会の屋形船にも、余所の会社なのに私乗っちゃってるし・・・。

ある日の会話。
旦那の会社の後輩)○○さん(私のこと)大学行ってます?
私)うん
後輩)どこですか?
私)○○女子大
後輩)あ、バカじゃないんですね
私)???
後輩)この人(旦那のこと)にいつもくっついてるから、バカなのかと思ってました

ーそう見えるよね、多分。

私の会社の先輩が、そんな女連れて来ていたらきっとそう思うと思う。だって既婚者なのは知られているのに、それを承知な違う女連れてくるんだもん。それも飲み屋のお姉ちゃんとかじゃないどっかのOLを。いや、何だったら連れてくるというより好んで付いて来ていた、きっとそう見えていただろう。
要するに私がバカなのだ。
何も考えずに舞い上がっていたようだったし、そうだとしてもそうじゃなくても、傍から見たらそう思われても仕方ない。その上旦那の会社の人たちには、旦那のこれ(小指出して女ってこと)のまあまあの女と呼ばれていたらようだ。それで皆誰だか分かっていたらしい。
そんな風に言われて、本当は怒らなきゃならなかったんだよね。
その時はもう既に洗脳状態にあったんだって、今でも思う。

すべてがバカなのだ。ただのバカ。
学校決める時だって、ひとつここは多分無理ですよっていう難関校を選び、後は場所で選んだ。23区内及び繁華街近く、レベルなんてあんまり関係なく選んだ。ここよりここの方が大学進学実績がとか、将来的な偏差値がって言われても、こんな田舎嫌です!って言った。
要するにミーハー。
生まれつきミーハー。
いつまで経ってもミーハー。それは今でも変わらない。
難関校は補欠に引っかかったけど、もともとの募集人数が少ないのと人気校なので、私の番号まで繰り上がらないだろうと言われ、早々と諦めた。
結構な繁華街をまるまる通り抜ける学校に進んだ。
何故かこの時選んだのは全部女子校。今はそんなに女子校は無いけど昔は女子校ばかりだった。これがそもそもの間違いだったのだ。
だいたい男子に対する免疫が無かった。
だからこんな感じになったんだよね。
人生の大失敗。

少女漫画の世界の、偶然のドキドキや意識しちゃう瞬間、恋に落ちちゃうベタなシチュエーション、こういうの味わいたかった。高校生のうちに。
それを気付いたのは最近。
気付けただけましなのかな?
いや、気付かなくても良かったか。
実際の高校生活はとても楽しかったからやり直すというのではないんだけど、そっちの人生も味わいたかったなって。
ミーハーのミーハーによるミーハーのための推しの世界、と言った感じのJK時代だった。月に4回も武道館行ったり、出待ちしたり追っかけしたり。そういうのめっちゃ楽しかった。
それにリアルは無かったし。
その時はいらなかったから。
後悔じゃないんだけど、ただの欲張りかも。
少女漫画の読み過ぎか?今生活に支障が出るほどハマってしまっている、少女マンガにもアニメにも。もともと漫画研究会にいたし。
授業中たくさん漫画が回って来たな、王道少女漫画ってやつが飛び交っていた。楽しかったな、あの時代。
あの時こう選んでいればっていうのではない。
そっちの人生もふたつ味わいたかったっていうだけの話。
爆イケな、ザ・少女漫画なお兄さんと付き合いたかったっていうだけの話。

ちゃんとそういう経験していれば洗脳されずに済んだのかもって、
それはそれでそう思う。

・・・いくらなんでも気付くのが遅すぎるって。
それだけは気付いた。


いいなと思ったら応援しよう!