巨人のプロスペクトたちをふんわりと紹介する枠 投手編
お久しぶりすぎて存在を忘れられてるのではと危惧するしらすです。
新年一発目のnoteはリハビリも兼ねて東京読売ジャイアンツが誇るプロスペクトたちをふんわりと紹介していきたいと思います。
紹介すると言いつつも僕にも記憶があやふやなところがあったりすると思うので、間違いなどがありましたらTwitterでこっそり教えていただけるとありがたいです。
さて、今回は東京読売ジャイアンツが誇るプロスペクトたちを投手編、野手編の2つに分けて紹介していく訳ですが、そもそもの『プロスペクト(将来有望な若手選手)の定義がかなり曖昧なものなので、ここではプロスペクトという言葉を以下のように定義付けます。
・2020年開幕(2020年3月20日)の時点で24歳以下であること。
・投手は1軍通算50イニング未満かつ30試合登板未満。
・野手は1軍通算100打席以内。
・育成選手は含めない(谷岡竜平、沼田翔平など)。
・2019年ドラフトで指名された選手は含めない(堀田賢慎、太田龍など)。
・外国人選手は含めない。
異論はあるとは思いますが一先ずこの感じで進めていきます。
ちなみに紹介順は最後に向かって行くにつれて僕の期待値の高い選手だと思って下さい。
また選手紹介の◯年目は2020年シーズンで表記しています(例えば2018ドラフト1位の髙橋優貴は2年目扱い)。
横川凱
2018年ドラフト4位 大阪桐蔭高校 20歳(2年目)
190cm/90kg 左投げ左打ち
1軍成績(2019・通算)
登板なし
2軍成績(2019・通算)
4試合 12回 1勝1敗 6奪三振 防御率6.00 WHIP1.67
巨人には希少な大阪桐蔭出身にして身長190cmでサウスポーという物凄くロマン溢れる投手。
2019年は入団1年目かつ高卒ということもあり3軍が主戦場だったものの、オフに参加した台湾のWLでは山本由伸(オリックス)を彷彿とさせるフォームへと変化しており、成績自体はそこそこだったものの、ここから成長したらと考えると非常に楽しみな選手である。
戸郷と横川の2大エースみたいな感じに将来的になって欲しいなぁなんて思ったりする。
大江竜聖
2016年ドラフト6位 二松學舍大学附属高校 21歳(4年目)
173cm/78kg 左投げ左打ち
1軍成績(2019・通算)
8試合 10 2/3回 0勝0敗1H 7奪三振 防御率5.91 WHIP1.50
2軍成績(2019)
23試合 42 2/3回 2勝4敗 46奪三振 防御率5.06 WHIP1.50
2軍成績(通算)
53試合 195 2/3回 9勝14敗 178奪三振 防御率3.96 WHIP1.27
先程紹介した横川とは打って変わって、プロでは小柄な173cmという身長ながら140km〜140km中盤のストレートとキレのあるスライダーで2019年のオープン戦では27者連続アウトを記録し開幕ブルペン入りするも疲労などの影響からか徐々にストレートの球威が落ち打ち込まれるシーンも見られた。
万全時のストレートの勢いは球速以上に感じられ、決め球となるスライダーも十分1軍の打者を打ち取れるレベルにあるため、三振が取れる球種があると化ける可能性は大いにある。
個人的には同じようなタイプの多いDeNAの投手たちの中でも今永や石田などが使っているスプリットとチェンジアップの中間球的存在であるスプリットチェンジを推したいが…
堀岡隼人
2016年ドラフト育成7位 青森山田高校 21歳(4年目)
183cm/88kg 右投げ右打ち
1軍成績(2019・通算)
3試合 4 1/3回 0勝0敗 2奪三振 防御率6.25 WHIP1.85
2軍成績(2019・通算)
29試合 34 2/3回 0勝1敗9S 39奪三振 防御率1.04 WHIP0.87
2019年、2軍で圧倒的な成績を残した将来のセットアッパー・クローザー候補。
真上から叩きつけるようなフォームで平均して140km後半を記録するフォーシームと膨らみが少なく縦に落ちるスラット、カーブ、フォークを操る。
1軍では7月に育成から支配下登録されると8月1日にプロ初登板を記録し0.1回を無安打無失点1奪三振と好スタートを切るが、その後の登板ではコントロールが安定せず失点を重ねてしまったもののポテンシャルの高さは巨人の中継ぎ候補の中でもトップクラスであることは間違いなく、既に1軍でも通用するレベルのフォーシームのコントロールの安定と共にスラットがより自在に操れるようになれば2軍同様に支配的な投球をし得る可能性を秘めている選手である。
高田萌生
2016年ドラフト5位 創志学園高校 21歳(4年目)
178cm/80kg 右投げ右打ち
1軍成績(2019)
2試合 5回 0勝0敗 7奪三振 防御率5.40 WHIP1.80
1軍成績(通算)
3試合 7回 0勝1敗 7奪三振 防御率11.57 WHIP2.57
2軍成績(2019)
20試合 108 3/2回 6勝6敗 87奪三振 防御率2.99 WHIP1.28
2軍成績(通算)
43試合 227回 17勝9敗1S 174奪三振 防御率2.89 WHIP1.24
2018年イースタンリーグで最多勝、最優秀防御率、最高勝率の3冠を獲得した超有望株。
MAX154km、Avg140km中盤〜後半の高い出力を持つフォーシームとスライダー、フォークを操り三振を奪うスタイルは、その投球フォームが似通っていることもあり「松坂2世」とも呼ばれている。
2018,2019年ともに1軍ではこれといった成績は残せていないものの、2018年11月8日に行われた『巨人ーMLBオールスターズ』では不運も重なったことがあり、3回7失点ではあったが、5奪三振とポテンシャルの高さを見せた。
また、クロザーのデラロサからカットボールを教わると、2019年8月11日のヤクルト戦でリリーフとして登板し147〜150kmのフォーシームを中心にゾーン内にテンポ良く投げ込み、以前は見ることのなかったスラット気味のカットボールとスライダー、フォークを使い1回を被安打1、無失点2奪三振と2020年への期待を膨らませてくれるような投球を見せた(ちなみにこの試合現地でした)。
今オフにはプエルトリコのウィンターリーグに古川と共に参加し、8試合をなげて1勝2敗とチームの状態もあり勝ち星は伸びなかったが、20奪三振、防御率2.00、WHIP1.14の好成績を残した(WLのレベルはおおよそ1.5軍ほどと言われている)。
更に帰国後、菅野、千賀、種市、女子ソフトボール日本代表の上野らも参加する『鴻江キャンプ』に参加し掴んだものがあるようで、2020年の開幕ローテーション争いに間違いなく絡んでくるはず。
戸郷翔征
2018年ドラフト6位 聖心ウルスラ学園高校 19歳(2年目)
186cm/72kg 右投げ右打ち
1軍成績(2019・通算)
2試合 8 2/3回 0勝0敗1HP 11奪三振 防御率2.08 WHIP1.04
2軍成績(2019・通算)
11試合 42回 4勝1敗 44奪三振 防御率3.00 WHIP1.24
言わずもがな巨人が誇るNo.1プロスペクト。
2018年、当時宮崎選抜として藤原(現ロッテ)、根尾(現中日)、小園(現広島)らU-18日本代表相手に5回3/2を投げて2失点9奪三振の快投を見せドラフト候補入りすると、巨人が6位指名し入団。
2軍で好成績を残すと、先発事情の苦しかった9月に昇格(一部では学徒動員などと良い意味でも悪い意味でも盛り上がった)すると、いきなりプロ初先発が優勝決定戦となる大一番でありながら4回2/3を2失点で抑え、続く阿部慎之助の引退試合でもマシソン、澤村、鍵谷、鍬原の後を継ぐ5番手として登板すると、4回を無失点7奪三振と大きな働きをして見せた。
戸郷のピッチスタイルと言えばMAX154km、Avg150km近くのフォーシームと同じ軌道から鋭く曲がるカットボール(スラット)にスプリットを投げ分け自在に三振・凡打の山を築き制圧する、いわゆるスラット・スプリット型と呼ばれるものであり、2軍では9.43、1軍では11.42の奪三振率を記録した(参考記録として、史上最高を記録した2019シーズンの千賀の奪三振率は11.33)。
高卒1年目にして前述の試合やクライマックスシリーズ、日本シリーズを経験し、ポスト山口俊として期待される戸郷だが72kgという体重や、ぱっと見細っそりとした身体から分かる通りプロとして1軍で1年を通して戦うにはやや軟弱にも見えてしまう。本人もそれを理解してか今オフは山口俊に弟子入りし、78kgを目標に自主トレし、結果目標には到達しなかったものの、約4kgの増量に成功した。
また、新球種としてシュートの習得を行い、2020年の飛躍に向けて準備は上々と言ったところ。
まとめという名の感想と愚痴(読まなくていいです)
今回は巨人のプロスペクトたちを投手、野手の二段編成で紹介するということで、改めて投手に目を向けると高卒が多いというか、高卒しかいませんね。あと大体スラット使い。
というのも本来なら育成やら直近のドラフトで入ってきた選手選手やらも含めようかと思ったんですが、正直な話とてもめんどくさくて途中で諦めました。
最後まできちんとやれと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、何が面倒くさかったかというとこの時期になるとどのサイトも育成選手の主戦場になる3軍の成績が2020年シーズン仕様になってて、2019年の成績が見つからなかった事です。最初は1試合1試合自分で記録し直そうと思ってやってたんですが、何試合か記録してたところにまさかの文字化けで内容分からず…
どなたか3軍の試合結果や成績などを見れるサイトがあるよ!という方、是非とも教えてください。
そんなわけで色々迷走しながら巨人の投手トッププロスペクトを勝手ながら5人紹介させてもらいました。
他にもこの選手いいよ!っていう選手がいたら僕のTwitterまでどうぞ。
野手編も現在作成中なので、期待せず待ってて下さい。