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本当のさよならの仕方
昨夜、寝る前に
とつぜん末娘(10)が言いました。
「あのさ、ずっと前にさ、◯◯(長男)と△△(長女)と、私と、ママとパパでさ、ご飯食べてるときに、ヒントクイズやって、なんかみんな笑ってて、とても楽しかったよね…」
まだ子どもたちが小さい時
ダイニングでご飯を食べながら、「ヒントクイズ」というのをやっては、みんなでケラケラ笑いながら楽しい時間を過ごしていた時期がありました。末娘はまだ保育園だったから、5年以上前のことです。
末娘は
そのままシクシク泣き始めました。
ー楽しい思い出は
とても悲しい思い出です。
まるで亡くなった人との思い出を馳せるように
切なくて
辛くなります。
もう二度と戻ってこないから。
あんなに尊い時間がいくつもあるのに
それを大切に守ることはとても大事なことなのに
なぜ
キラキラの思い出も全部
破壊しもいいと
判断してしまうのか。
エゴというのは
あの
思い出すと悲しくなるくらい
美しくて愛しい時間さえも
ぶち壊しても仕方ないくらい
守る価値が
本当にあるのか。
ーと、心の中でそう思ったあとに
同時に思いました。
末娘と、その良い思い出を時間をかけて
しっかり味わって
悲しくなって、寂しくなって
申し訳なくなって、切なくなって
そしたら
その日の夜に
何事もなかったかのように
前の家に「ただいまー!」って帰る夢を見ました。
夫がふつうに「おかえりー」って言ってきて、とてもとても不思議な安心した気持ちになりました。
目が覚めて
びっくりするくらい癒された自分がいました。
憎悪の力を借りて前に進もうとしてる限りは、心の内側にあるものに蓋をしてるのだと思います。
私は、思い出の愛しさや切なさのことをずっと忘れていたことに気づきました。
それを夢の中で味わった時
ああ
本当に
さようなら
もう戻ってはこないんだ
と、きちんと心に納めることができました。