
離婚までのカウントダウン「Xデーは今日」
結婚して15年。子ども3人は小・中学生。スイッチ入ると妻子に暴力をいとわない正義漢の夫と離婚する決心がやっとつきました。でも、一体どうやって離婚を上手にできるのか?日々の赤裸々ノンフィクションを語ります。
妻側のバイアスがかかっていますが、最大限フラットな目線で書きたいと思っています。自分の心の整理の目的もあります。
今日がその日になった
たぶん、もう黙っていることの我慢の限界が来たのだと思います。
一番つらかったのは、何も伝えないまま水面下で準備だけを進めてきたことのうしろめたさと、決まらないことの焦り。
今の仕事は3月末まで続き、とりわけ今週は卒業式や離任式など、もりだくさん。さらにひそかに頑張っている教員免許取得のためのレポート締め切りに、以前から決まっていた日曜日のライブも控えている状況。
来週月曜には長女の卒業式も控えています。
もう、心の中が何かで気色の悪い何かであふれかえりそうでした。
「夕食の後、話ができる時間あるかな?」
とメールをしました。夜10時ころ、夫の部屋に行きました。
台本を書いてプリントアウトした紙をノートに挟んで。
誰もかれも
「絶対、一人で行くべきではない」
と言っていましたが、外のカフェで待ち合わせする時間が私にはない。
(そして車も壊れている)
精神状態はちょっとおかしかったと思います。
ご飯を食べてもなまりを押し込んでいるようで味もしません。
バンジージャンプをする前の気持ちとでもいうのでしょうか。
恐怖と早く終えたい焦りで、完全に私は推しらやれました。
背中を無理やりぎゅうぎゅう押されているかのような感覚を得ました。
そして伝える
目を見て話すことはできませんでした。
ノートの台本を目で追いながら話しました。
「これまでありがとう」
と
「たくさん嫌な思いさせてごめんね」
が言えたとき、心からコルク栓が抜けたように気が楽になりました。
夫の反応
私が話している間、彼はひとしきり聞いていました。
リアクションもなく、ただ聞いていました。
悲しいのか怒っているのかもわかりません。
相槌がひとつもないので、私は話し終えても続けるべきか余地を作るべきか迷いました。
結果として、夫は怒りもせず泣きもせず
ただ、ふつうの顔をしていました。
そして
「離婚とか別にいいけど、そっち(私)が勝手にシミュレーションしていて
こっちには時間が与えられていないからフェアでない」
とのこと。
年明けてから、足元救われないために猛烈にスピード出しての今だったのですけどね。なんなら、何も言わずに東京への引っ越しをするところでしたから…。なんとも言えない気持ちになりましたが、もっと攻撃をされると思っていたので拍子抜けしたのも事実でした。
これから決めるべきことや、公正証書または離婚協議書のことなどを伝えてみました。とてもお金がかかるから弁護士通は通さず、できるだけ話し合いで持っていきたい、旨を伝えましたが
「弁護士は必要経費じゃないか」
と言っていましたから、もしかしたら数十万の出費を余儀なくされる可能性が出てきました。
新しい仕事に際してあたらしい住民票の提出が必要となるため、次に話すのは今週の金曜日と伝えました。
「一方的で申し訳ないけど」
我ながら、淡々と終えました。
夫はとても人脈があるので、おそらく知人の弁護士や、離婚経験者たちにたくさん情報をもらうと思います。
そのことで、ケンカモードにならないといいなと思いつつ。
気は抜けません。
「娘たちと、個人的にこのことを話す時間をもらう」
と言っていました。
もちろん、と伝えました。
「ただ、『リコン』という言葉に末娘が敏感だから、別の言い方でお願いします」
とだけ、伝えました。
末娘のこと
もうこれ以上末娘が板挟みみたいにならないことだけ祈っています。
これ以上、家族のバランサーとして頑張りすぎるとアダルトチルドレンまっしぐらです。
最近、露骨に疲れた感じがダダ洩れていたと思うので、娘が心配したり気を使わないようもう少しポップにしてみようかと思いました。
「東京にいって試しに夏休みまで学校転校してもいいし、4月からも今の学校に行って、夏休みにやっぱり東京に行く!ってなってもいいと思うし、ぜんぶ自由だし、『とりあえずチャレンジ!』でいいと思うよ。」
と、伝えました。実際そう思いました。
「何が何でも●●でなくてはならない!」
みたいな強迫観念を、生活の中からどんどん取り払って、軽くなっていくことが、新しい我々家族の形です。
これまでは何かにつけて重くて、「腹を切るのか、プライド捨てるか」みたいなかんじで、追いつめられるケースが生活の随所にあったなーと思ったりします。
末娘が一緒に東京に来ない選択も明るくポップに見守ろうと思います。
寝る前に末娘のところにいったら
「昨日はあんなふうにいってごめんね。不安はあるけどやっぱ東京行ってみたい。」
とつぶやいていました。
なんだか胸がキュウとなりました。
「どっちでも楽しい方にしよう。こうでなくちゃって思わなくていいかんじにしよう。」
と言いました。
進むことは大事
曖昧な状態って、とても苦しいことだと今回思い知りました。
これからの人生に大事にすることをこれからメモしていこうと思うのですが、その中で、曖昧なまま遅らせるという事態を避けようと心に誓いました。
・深刻になりすぎない
・先のことを考えすぎて不安になるときは、目の前のことを1つ1つ対応
・疲れたり焦ったりしたときは、「とまれ」のサイン
・子どもたちに感謝することを忘れない
・子どもたちの言葉に耳を傾ける
・子どもたちにリスペクトを忘れない
書いて、頭に叩き込もう。
さあ、寝よう。
明日は、また朝からお仕事です。
アドレナリンが暴走していますが、睡眠と食事は大事にしなければ。
おやすみなさい。