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調停委員のおじいさん

地方と調停をつなぐ場合、リモートで行われます。


ところで調停員の人、というのはどういう人かをご存じでしょうか。

調停委員;
一般市民の良識を反映させるため,社会生活上の豊富な知識経験や専門的な知識を持つ人の中から選ばれます。具体的には,原則として40歳以上70歳未満の人で,弁護士,医師,大学教授,公認会計士,不動産鑑定士,建築士などの専門家のほか,地域社会に密着して幅広く活動してきた人など,社会の各分野から選ばれています。


つまり、ふつうの人です。

今日、対応してもらった調停委員の人は恒例の男性が1人、中年女性が1人。

男性は「自治会長」と言った、自信ありげでありながら、口のしまりのない人。この手の顔つきの人は、以前に住んでいた地域でよくいたのを覚えています。

地域の中で権力があるけれど、神経の細やかさはなく、人の話を実はあまり聞いていないかんじの高齢者。
なんだか嫌な予感はしていました。

しゃべる割合は男性9割、女性1割。

現状のヒアリングをされているときから、なんか不安はありました。

長女が現在、通常級へ行っておらず通級の教室にいて、別の中学の校内フリースクールを併用している、という説明をしたときに

「つう?きゅう?それって、どんな字、書くの?」

と言ってくる感じです。



バカにしているとか、そういうことじゃありません。

ただ、腹が立つほどに
その調停員のおじいさんの話は、時に主観が入り

現地で話をしている夫に対する思い入れがあからさまに強かったのが印象的でした。


例えば
「夫さんの方は、子どもさんの生活のことをとても心配しています。」
と言いながら、婚姻費用の話になると


「法的な基準に照らし合わせてからでないと具体的に算出できないので、今は暫定的にしか婚姻費用は出せない。次回でどうでしょう?」
などと、悠長に構えており、弁護士さんがすかさず

「暫定費用を先に出してもらうこということは可能かと存じます」
というと

「ああ、そうですね」

という始末。

挙句

「別居時に、口座には50万円ほど残っていたと夫さんが言っています。それを財産分与するならば25万ずつ。そこから婚姻費用に充てればいいと、夫さんが言っています。」

と、そこでは財産分与に関して確定的なことを言う始末。

「50万円の財産て」。学生のアルバイトか。

っていうか、4月に越してきて生活費がストップしているわけだから、そこから生活費はこの7か月で全部使ってありませんし。

私たちの生活費が月々0円とでも思っているのでしょうか。


入学資金、転校時の制服やら備品、学校のお金、修学旅行代金も一括だったし、あらゆるお金を考えたら

足りるわけがないでしょうが!!!!


これまで、学校のことはすべてこちらに任せきりの夫には
何も想像できないのだと思いますが

同じくらい、この調停員のおじいさんも、ピンときていないようでした。

間違いなく、子どもの教育や育児に密に関わったことのない人間の反応。


直接対面している人に思い入れをする感じも、とても気に食わないけど
調停員の人の正直な肌感覚なのだと思います。

必要な書類を送ってください、というときも、ずっと「FAX、FAX」と言っていましたし。

何がむかつくって

「我々もねー、本当だったら15時から別の予定が入っているんですよ。それを30分もおしてこっちの方やってるのでねー」

と最後の方、なんとも恩着せがましく終わらせようとするのもとても気になった。

だって、圧倒的に長い時間を夫のヒアリングに割いていたのは明らかでしたから。


感情的になっては印象が悪いと、努めて冷静でいようと思いましたが
一番怒っていたのは弁護士さんでした。


「それはなぜか一部分のみ切り取られた解釈かと」
「主観が入っていらっしゃるのではないかと思いますが」

弁護士さんが伝えると

調停委員:「私の方でご希望を叶えることができませんで、こころよりお詫び申し上げます。」(←棒読み)

弁護士さん:「いいえ、謝罪をして頂きたいわけではございません」

おじいさんは、なんともボーっとしたかんじで、表情がよくわからない。

(本当に、良くいた「話は長いが中身のない自治会長」みたい)

と、なんども思いました。


リモートの間、先方でのヒアリングの際は、こっちがオフになっているわけですが、その際に弁護士さんが

「女性の調停員さんはわりと話ができそう。でもあの調停委員のおじいさんは、はっきり言って人の話なんてなんにも聞いちゃいませんよ。裁判官でもないのに主観を差し込んでくるし。」


と、信じられない、といった表情をしていたのが印象的でした。


調停の中で、こどもの面会の話になったときのことでした。

「子どもたちの希望のままに面会は自由に気持ちを尊重したい」と伝えた上で

私&弁護士さん:「ただ、10歳の娘については新幹線以外の交通手段だと時間が読めなくて怖いということがあるので、お金がもったいないからという理由で高速バスは止めてほしい」

と伝えたんです。以前、到着時間が3時間くらい遅れて、真っ暗になってしまった中帰宅することになり、本人もとても怖かったと言っていたので。

すると

調停委員:「高速バスだと、バスタ新宿まで1本で行けるんですよね」


と、まるで見当違いの返答が。


こんなことが端々であったので、最後の方ではゲッソリしたり

暴力云々にも、別に「なにそれおいしいの」くらいの反応だったので

こんなこと言ったら差別的なので憚れますが、言っちゃえば


だから自分が頭いいと思い込んでる古いおじいさんはダメなんだ。



と、大きな声で叫びたくなってしまいました。

本当に本当に悔しかったし、これからも希望なんて持てないと思いました。


この調停に身を委ねていたら、私は離婚成立前に自分が死ぬ、と思いました。




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