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不安定な状況も慣れる

ずいぶん時間が経っていますが、弁護士先生に離婚に関する手続きを一任してから、自分の中から大きな恐怖や不安が一旦、激減したいました。
自分にコントロールできることでなくなったことで、ストレスが保留になっていました。

状況を表現するなら、まったく良い状況ではないかもしれません。
適応障害期間を経て、私は結果的に退職の運びとなりましたし、依然として実家の四畳半に寝起きしております。受験生の長男は、一学期の成績が思ったように振るわず、数か月前に立てていた目論見はことごとく外れていきました。

それでも、私は離婚の件が保留になって、夫のことを考えなくて済むようになった瞬間からとても幸福でした。

人は幸せな何かを得ているから幸せなのではなく
自分が不幸とみなす要素を取り除きさえすれば、こんなに幸福なのだと
実感しました。

法テラス・弁護士先生に契約の印鑑を押してからちょうど1ヶ月が経った今日、担当の弁護士さんがいよいよ夫に送る書面や調停に提出する書類を送ってくれました。

久しぶりに私は離婚に至るリアルな過去を体感することになり
それはそれはびっくりするくらいパニックになりました。のどの下の部分が逆流しはじめたようになり、血液が煮えるような感覚になりました。

皮肉にもどこか懐かしい感覚でもありました。

私はこの1ヶ月ほど、強い恐怖や悲しみをほとんど感じていなかったことに気づきました。実家の親とはいさかいも多く絶望に似た感覚もありましたが、以前住んでいた場所でのそれとは比べ物にならない次元のものだったようです。

日常が早く落ち着くためには、白黒はっきりつけなければならないわけですが、直視するのがこんなに苦しいことだったとは。

いつの間にか、不安定な日常ながら今の生活がすっかり定着していたことに気づきました。

冷たい氷水を浴びたような、痛みとショックがありましたが、目が覚めました。

穏便になんとか進むことばかり願っています。


こんな感覚はもう生きている中で最後にしたい。

本来は経験しなくていいことの1つなのだと思います。


一番つらいのは相手です。
この期に及んで、かわいそうでたまらない、という気持ちもあふれてきます。怖いのにかわいそう、どちらも正直な気持ちで非常に気分の悪い感覚です。

前に進むために頑張ります。

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