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ひとのせいにする

別居をしたら、これから自分の健康や仕事やライフスタイルが子どもたちに影響していくわけで。

もっと責任があって、自立してしっかりする方向に動いて、いろんなことを柔軟に受け止められるように精神的にも一皮向けるようになっていると思っていたのだけだど

最近、私は自分に対してとてもがっかりしている。

子どもが服を脱ぎっぱなし、と言って怒るし
親が無神経な物言いをした、と不機嫌になるし
やってくれない、だの
やってあげたのに、だの
ひねくれた10代のヤンキーのような
わがまま限りない状況に全力で陥っている。

状況が不満なのはあるだろう。
でもどうだ?
子どもたちもやさしく、親もサポートしてくれているありがたい状況なのに

まず、とにかく全然顔が笑っていない!

今自分の一部始終を盗撮されていたら、と想像しただけでゾッとしてしまうほど。

わたしの父親あたりは間違いなくこう思ってるに違いない。

(こいつが夫に殴られる理由も分かるな)と。

この世の中で一番の罪は身近な人に対する「不機嫌」である

昨日読んだよしもとばななさんの本で書かれていて、「そうだよな〜!そうなんだよ。おまけにあたしがそれなんですよ。」と、唸りながら自責感に白目むきそうになった。

この、自分のことを棚にあげた「えらそうな」言動の大元にある心理ってなんだろう。

わたしはふだん腰が低くて臆病なわりに、場所と人によってはやたらえらそうで、あまりにかわいげがない。

ディズニーに出てくる悪役のお母さんみたいだなと自分をディスることもある。
燃え上がり始めたら火を止められなくなるみたいな心理。

考えてみた。
なぜそうなるのか。

そこにあるのは

1人でなんとかしなきゃと思って生きてきた人特有の、ガマンし続けたことの先にあるすっかすかの「プライド」と

紙一重にある「怯え」「怖れ」の気持ち。

やっぱり、諸悪の根源はいつだって

ガマン

だな、と解答にいたる。

でもガマンしない方法がわからない。
だからどうすればいいのかってとこまで考えてみる。

ガマンしない方法がわからない、というのもよく分からない。

小学校でガマンを強いてきた先生のせいなのか?

「迷惑かけるな!」とどなってきた近所の見知らぬおっさんのせいなのか?

辞めたくてたまらない習い事を辞められない雰囲気を醸し出していた親のせいなのか?

いや。
ちがう。

いや。

むしろその通りでもある。


ーという、発想が出てきた。

あれ?


もしかしたら根源は

「わたし、悪くねーし!」

、人のせいに100%してあげなかった自分のせい

なのではないか、とか思ったりした。

素直すぎた子どもかもしれない。
むしろひねくれていた子どもだったかもしれない。
教師ガチャやら何やら運が悪かったかもしれない。

それは、知らん。
他人の言動など、本来は「知らん」でいいのだ。

そういう人もいたし
そうでなかった人もいた。

これからそういう人もいるだろうし
そうでない人もいるだろう。

でも、変わらないものがひとつだけある。

それが「自分」だ。


「人のせいにしてはいけない」

この呪縛のなんと大きかったことよ。

人のせいにしてる人はみっともない。
人のせいにしてる自分はかっこ悪い。
人のせいにしても何も生まない。
人のせいにしてたら何も進まない。

そんなふうに強烈に思っていたし
それこそ夫に「人のせいにするな!」とどれだけ言われたか、それによってどれだけ罪悪感を抱いたかしらないけれど

「人のせい!」

って言い切っちゃうことは、自分を守ることだったのかもしれない!心の中での話なら聞こえないし。

それは、理屈とかそういうのじゃなくて
心の中で、相手を遠ざけて自分を守ってあげるための静かな呪文となるのだ。

「考えすぎちゃだめだよ」
とか

「自己嫌悪になっちゃだめだよ」
とか

そういうアプローチじゃなかった。

「おもっくそ人のせいにする。」

それこそが、いちばん自然に自分を守る近道だったかもしれない。人のせいにしてはいけない、人を悪く見てはいけない、と自分をガマンに至るまで律しまくっていた自分にとっては。

よし。
今日から、たくさん人のせいにする練習をしてみよう。心の中で。ちょっとこわいけど。
いろいろさびついていたものが吹き出してきそうで!

ーさて。
話変わるけれど

一時的にとは言え、親のところにいるという理由で
同居してる親の年金が所得としてくみこまれてしまい就学支援金(子どもの学校の費用サポート)が打ち切りになってしまった。
金銭的な援助を受けてはいないし、むしろ家賃•食費その他を払っているのだが。

行政サポートって、ありがたいけれど
自分の無知ゆえにうっかり想定していたところのハシゴを外されたりするのがこわい。

いただけたらラッキー、なくて当然。

という精神状況にもっていかないと、これからもうっかり痛い目に遭いそうだなと思った。

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