無題 Act:5 『君になら、喜んで』
唯「ふわぁぁ……」
蛍「……」
唯「ふむ」
蛍「……」
唯「どうしたんだい?」
蛍「ん、なんでもない」
蛍(すごい自然にあくびしたなコイツ)
蛍「そういや、なんでお前学校ではメガネなんだ?」
唯「他人に直接目を見られるのが嫌だからだよ。苦手だからね」
蛍「伊達メガネだもんな」
唯「うん」
蛍「つっても、学校以外ではメガネかけてないよな?」
唯「そうだね」
蛍「いいのか、それで?」
唯「かける必要がないからね」
蛍「俺に見られるのはいいのか?」
唯「君になら、喜んで」
蛍「なんだそりゃ」
唯「ふふっ」
唯「そろそろ髪が長くなってきたかな」
蛍「切るのか?」
唯「そうだね。長いと色々面倒だし」
蛍「そうだな」
唯「あ……髪コキできなくなるけど平気かな?」
蛍「なぜ俺に聞く?」
唯「……」
蛍「お前、なんで泣いてんだ!?」
唯「大したことじゃないよ」
蛍「お前が泣くって、相当なことがあったんだろ……言えよっ」
唯「さっき強風で、砂が目に……」
蛍「大したことねえ!!」
唯「がっつり見える下着よりチラリと見える下着の破壊力の方がスゴいと思うんだ」
蛍「お前が言うことか?」
唯「あと体育座りからのチラリと覗くパンツ」
蛍「……」
唯「あ、ちょっと良いと思ったね」
蛍「う、うるせえ!」
唯「たまに、こってりしたものが食べたくなるんだ」
蛍「たまになら良いんじゃないか?」
唯「こってり濃厚で、とっても美味しい……」
蛍「ああ、ラーメ……」
唯「ザーメ……」
蛍「ストップだ」
唯「あれ」
蛍「どうした?」
唯「部屋の時計、止まっていないかい?」
蛍「あれ、マジか」
唯「ほら。……んっ」
蛍「お、おい……」
唯「取れた。……どうしたんだい?」
蛍(パンツ見えそうだったぞマジで)
唯「……あ、もしかして、見えそうだった?」
蛍「……ちょっとな」
唯「ふふ、安心していいよ」
蛍「どういうことだ」
唯「穿いてないからね」
蛍「全然安心じゃねえ!!」