産業メンタルヘルス講座 不知火塾

精神医学・産業精神保健に必要な知識がバランス良く習得できるのが、この講座の特徴かつ魅力です。 全国的に著名な先生方の知見を吸収し、精神科医・医療従事者、人事・産業保健スタッフが知っておくべき知識となっておりますので、ぜひこの貴重な学びの場をお見逃しなく。

産業メンタルヘルス講座 不知火塾

精神医学・産業精神保健に必要な知識がバランス良く習得できるのが、この講座の特徴かつ魅力です。 全国的に著名な先生方の知見を吸収し、精神科医・医療従事者、人事・産業保健スタッフが知っておくべき知識となっておりますので、ぜひこの貴重な学びの場をお見逃しなく。

最近の記事

福岡職域メンタルヘルス研究会不知火塾#9「ADHDの診断と治療―新しい視点から」今村明先生(長崎大学病院地域連携児童思春期精神医学診療部教授)

発達症の精神症状の特徴だけではなく、身体的問題についてや、愛着障害との関連について非常に興味深いお話しでした。特に複雑性心的外傷後ストレスについて、PTSDの症状と愛着障害との症状が合わさったものであるとのお話しから、「愛着はトラウマの防御因子であり、愛着障害はトラウマの促進因子である」との流れとなり、多くの気づきにつながるものでした。 後半では、ADHDの特性をパーソナリティの一部として、症状を改善させつつ、ウェルビーングの増大を目指す支援が必要と話されました。「ADHD

    • 福岡職域メンタルヘルス研究会不知火塾#9「働く人々の精神疾患に関する政策の変遷と課題」堀江 正和先生(産業医科大学副学長)

      11/8に開催されました。フィラデルフィア宣言から続く産業分野のメンタルヘルスについて、法律の背景にある物語をお話しいただけたようで、とても分かりやすく興味深いご講義でした。 ストレスコーピングのご紹介や、高ストレス者の面接指導に関する話など 実際のご経験交えたお話いただき、実際の職場での精神障害の予防、罹患された方への適正配置の難しさなど課題が多いことを改めて確認出来た時間となりました。 次回の不知火塾は台10回目を迎えます。 「ADHDの診断と治療-新しい視点から」

      • 福岡職域メンタルヘルス研究会不知火塾第7回「発展するうつと不安の認知行動療法」大野裕先生

        2024/10/3 は大野裕先生のご登壇でした。先生が日頃どういう面談をされているのかを、ビデオでご紹介していただきながら、認知行動療法の最近の発展についてのご講演でした。 なんとなくコラム法にのっとって進めなくてはいけない、とかポジティブな事にはあまり触れない、と思い込んでいたことに気づかされた時間となりました。むしろ、その方のポジティブさに目を向け、そこをエンパワーしながら進めていく流れに、こちら側がエンパワーされたようでした。SSTも同じですが、できているもの、できる

        • 福岡職域メンタルヘルス研究会不知火塾

          第6回 「復職に向けた力動的医療リワークについて」松下満彦先生  不知火病院院長 復職できる明確なデータ化で、あれこれ工夫しているところも多いと思います。不知火病院では、ブルドン抹消検査で平均20秒以下であれば、リワークをすすめ、かつ振り返りを促進するために力動的アプローチをしています。 リワークに入りたての多くの方は、十分に休職要因についての振り返りが出来ず、メンバーに支えられ、心理的安全性の中で少しずつ振り返れるようになっていきます。 その過程をビオンの抑うつポジショ

        マガジン

        • 2021年度 不知火塾のご案内
          15本
        • 2022年度 不知火塾のご案内
          18本
        • 不知火塾の案内
          2本

        記事

          福岡職域メンタルヘルス研究会不知火塾

          第五回「うつ病と双極症治療:リチウムやリワークの役割」     寺尾岳先生 大分大学精神医学教室教授にお越しいただきました。寺尾先生が、水道水に含まれるリチウムの値と住民のメンタルヘルスを調査したところ、リチウムは少量で自殺衝動を抑えるようだ、などとても興味深いお話しでした。  双極症のリワークについては、哲学的なアプローチをしておられ、実在的な視点から、患者さんが頑張ってきたこと、失敗したけど頑張っていたことなどを丁寧にお話しされていることも紹介いただき、特にリワーク関係

          福岡職域メンタルヘルス研究会不知火塾

          福岡職域メンタルヘルス研究会不知火塾

          第4回 堀輝先生(福岡大学医学部教授)「うつ病認知機能障害の理解・評価・治療」 昨日は堀先生のご登壇でした。うつ病は回復しているけれどもの認知機能障害が残ることについて、またそれぞれの認知機能をどの尺度をつかって図っていくのか、分かりやすく説明いただきました。 例えば記憶機能の評価については、RBANSの即時記憶で確認し、遂行機能の評価をTrail Making Test PartBやDSST、ストループ課題、ロンドン塔課題、WCSTなどで確認されていることなど、とても興

          福岡職域メンタルヘルス研究会不知火塾

          福岡職域メンタルヘルス研究会・不知火塾「治療論から考える精神疾患や休職者意識の変化」徳永雄一郎先生

          2024/6/26 に徳永先生の登壇でした。当院の理事長です。最近の精神疾患の変化や、二度目の診察時に、治療者が診断ミスを犯しやすいかもしれないなど、徳永先生ならではの臨床経験や感覚でのお話しでした。 会場の参加者や、オンラインからの質問があり、講義後の議論が活発に行われて、とても楽しく意義のある時間となりました。最終的にはプロフェッショナルセンスが大事!と、私たちも日々の臨床を研鑽しなくては、と元気をいただく流れとなりました。 次回は2024/7/11水曜日  です。

          福岡職域メンタルヘルス研究会・不知火塾「治療論から考える精神疾患や休職者意識の変化」徳永雄一郎先生

          福岡職域メンタルヘルス研究会~不知火塾

          ひっそり開催致しております。第二回目は5/11西園マーハ先生にご登壇いただきました。摂食障害の理解や、どう治療に繋げていくかのお話しとなり、改めてこの疾病の難しさを痛感した次第です。 そうした中でも、西園先生が日頃からとても丁寧な診察をしておられ、どういう理解をしていかれているのか、目からうろこが落ちるような時間でした。 その後おもに会場からの質問や、意見交換などで盛り上がり、不知火塾のだいご味をしみじみと味わうことができました。さて次回は徳永先生です。 興味のある方は

          福岡職域メンタルヘルス研究会~不知火塾

          第4回福岡職域メンタルヘルス研究会ー不知火塾

          今年で四年目となります「福岡職域メンタルヘルス研究会―不知火塾」が昨日5月1日より始まりました。今年は年間のスケジュールがきっちり断ち切れないまま、半年分だけ確定しての見切り発車となりました。現在後半の登壇予定の先生方と、日程や演題を調整中ですので、決まり次第ご案内致します。 さて昨日第一回目は、当院の院長の中村純先生により「産業保健の基本問題」として、産業保健の概要について講演いただきました。どうしても医療側からの視点だけでは、働く人のメンタルヘルスについて理解と支援、治

          第4回福岡職域メンタルヘルス研究会ー不知火塾

          第16回福岡職域メンタルへルス研究会不知火塾「うつからの回復プロセス」田中理香先生(スタジオリカクリニック)

          予定上での今年度最後の不知火塾です。スタジオリカクリニックの田中理香先生より、うつからの回復プロセスを力動的視点でお話しいただきます。 田中先生ならではの、わかりやすく、快活なご講演となるかと思います。 ちなみに運営側の都合により、延期になっている慶應義塾大学の菊地俊明先生ですが、日程調整出来次第になる予定です。決まりましたら、改めてアナウンス致します。 日時:2024年2月15日木曜日 19時~20時半 興味のある方は一緒に学んでみませんか。 申し込み先】http

          第16回福岡職域メンタルへルス研究会不知火塾「うつからの回復プロセス」田中理香先生(スタジオリカクリニック)

          第13回福岡職域メンタルヘルス研究会不知火塾「変化と混泳の精神医療を考える」徳永雄一郎 (不知火病院理事長)

          AIの発展やDSM5,ICD10などの構造的診断が広がる中で、私たちが失ってきたもの、得たものそれぞれがあるかと思います。 変化に伴う混泳の状態が共存するわけですが、改めてそこを振り返ることで 将来に向けて私たち治療者が元気になれるエッセンスを見つけていけるのか、徳永先生の力動的視点からお話しいただきます。 日時:2023年11月22日(水)19時~20時半 興味のある方は一緒に学んでみませんか。 申し込み先】https://shiranuijuku.com/paym

          第13回福岡職域メンタルヘルス研究会不知火塾「変化と混泳の精神医療を考える」徳永雄一郎 (不知火病院理事長)

          第12回福岡職域メンタルヘルス研究会 不知火塾「医師の診断書について―企業側と労働者側からの見解」杉谷幸亮先生(杉谷綜合法律事務所)&西野裕貴先生(福岡城南法律事務所)

          休復職時の診断書がどれだけ現場に混乱を生じるのか、私達医療側から見えてないことが多いかと思います。復職可能の診断書が出ているけれども、本人に面談してみると、とても働けそうに思えないなんといことも、実は多々あっているかと思います。 受け入れる企業としては「困った」と思いつつも、診断書に従わざるを得ず、かといってこのままだと安全配慮が果たせないという苦しい思いをされていることも多いでしょう。 企業側と労働者側それぞれの弁護士のよる見解を同時に聞くことができる貴重な機会です。

          第12回福岡職域メンタルヘルス研究会 不知火塾「医師の診断書について―企業側と労働者側からの見解」杉谷幸亮先生(杉谷綜合法律事務所)&西野裕貴先生(福岡城南法律事務所)

          第8回福岡職域メンタルヘルス研究会 不知火塾「大阪からみた職域のメンタルヘルスの現状」井上 幸紀先生(大阪市立大学精神科教授)

          【開催日時】9月26日 火曜日  19時―20時半 今回は地域から考えるメンタルヘルス現状について、井上先生にご登壇いただきます。普段地域から見た現状や、地域性についてあまり考えないこと方も多いかと思います。  私たちも時々当クリニックのある博多区ならではの患者さんの特徴や傾向について考えますが、なかなかしっかりと踏み込んで考え抜いたことはありません。  三大都市のひとつである大阪から見えるメンタルヘルス現状は、どんな状況なのか、どういう風景が見えていらっしゃるのか、ご

          第8回福岡職域メンタルヘルス研究会 不知火塾「大阪からみた職域のメンタルヘルスの現状」井上 幸紀先生(大阪市立大学精神科教授)

          第7回福岡職域メンタルヘルス講座不知火塾 「職場のアルコール問題の解決」   米沢宏先生

           9月8日金曜日 19時から20時半まで開催されます。米沢先生は、不知火塾を共催いただいている、ジャパンEAPシステムズの顧問医であり、産業医としてご活躍されています。  明らかにアルコール問題を抱えている社員さんがいても、職場としてはなかなか治療や改善につなげることが難しいかと思います。具体的にどういう支援が必要なのか、またこうした企業様から相談があったときに、医療でできることなど、多方面からお話しいただく予定です。    興味のある方は、一緒に学んでみませんか。  

          第7回福岡職域メンタルヘルス講座不知火塾 「職場のアルコール問題の解決」   米沢宏先生

          第6回 福岡職域メンタルヘルス講座  不知火塾「職場メンタル不調者の外来診療・リワークディケアの実際」      加藤敏先生

           8月25日に行われました。日頃から患者様をよく診ておられ、リワークやディケアを通じて、患者様からも学ぶことが多いとのお話に、私たちも多くを学ばせていただきました。  おじい様である加藤普三郎先生が、都立松沢病院にて、呉秀三先生と勤務されていて、患者様と一緒に病院に大きな山を造られたというエピソードに感動した聴講生も多かったと思います。患者様にとって働くことの意義や意味について、また作業療法の本来の目的についても改めて考えさせられる時間となりました。  加藤先生ありがとう

          第6回 福岡職域メンタルヘルス講座  不知火塾「職場メンタル不調者の外来診療・リワークディケアの実際」      加藤敏先生

          福岡職域メンタルヘルス講座不知火塾 第五回林輝男先生「精神障碍者のリカバリーを目的とした社会復帰支援-IPS就労支援を中心に-」

          日程:8月4日金曜日 19時から20時半 で行います。 精神に障害を持つ方々が、働くことで自分らしい生活を取り戻し、最終的には精神保健福祉サービスへの依存から脱出していくことを目指すと言われているIPSモデルですが、いろいろと難しいことも多そうです。 実際に林先生がどのように取り組まれ、患者さんたちのリカバリーを目指していかれるのかを当日じっくりとお聞きできればと思います。 興味のある方は一緒に参加してみられませんか。 申し込み先:第三期(2023.04~2024.0

          福岡職域メンタルヘルス講座不知火塾 第五回林輝男先生「精神障碍者のリカバリーを目的とした社会復帰支援-IPS就労支援を中心に-」