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[カヌレクエスト]その7 焼かなーーーい!

うちのかわいこちゃんの新入り、それはこのあいだ買ったオーブンレンジちゃん。買う前にいろいろ調べているときは7万円のものを買わないといけないのかなとかまで思いつめたんだが、途中で面倒になってしまってまあまあのものを買った。Amazonで安くなってて27000円。長年の経験によると、私ごときの腕のものがだな、最高スペックのものを買ったとて、なのだ。それは、macbookしかり、一眼レフカメラしかり、もう最終的にはiPhoneしかり。一般的な日本人よりは、おやつを手作りすることは多いとは思う。しかし、だからといって最高スペックを使いこなすほどではないのだ。それが素人というものである。

買ったのならばさっさと焼けよ、カヌレ、とも思うのだが、なかなか焼かない。焼く? 焼く? と思っても、なかなか焼かない。なんか焼けちゃうかも? とか思っていて、そうするとカヌレクエスト終わってしまって、つまらないなあとかもちょっと思っている。やっとみつけた暇つぶしだというのに。とも思っている。なんちって。

とりあえず、オーブンが来てから、カヌレのためにやったことは2つある。まず1つは、見本のカヌレを食べたこと。先日、代官山に用事があって自転車で行った。三軒茶屋は前に住んでいた代々木上原よりは、都会までの距離があって、自転車でホイホイ移動できないことに最近気がついて、なるほどそれが不動産相場に如実に反映されているんだな、と今更思ったりしている。築47年28.9平米月11万(洗面所なし・眺望あり)、それが代々木上原。いや、あの部屋もいい部屋だったんだよ。眺めと日当たりが最高によかった。今でもたまにあの部屋のことを思い出して遠い目になる。

それはさておき、だよ。代官山といえば、シェ・リュイではないか? シェ・リュイといえばしょっぱいちっちゃい6種類のパイ「プティ・サレ・アペリティーフ」のコンブが最高にウマイので、もちろんそれも買ってしまったけど、たしかカヌレ売ってた。ちゃんとしたふつうのカヌレを売ってたはず。

こういうちまちまっとしたパイ。しょっぱい焼き菓子は、塩昆布が最高だ。vostokの薄焼きクラッカーも塩昆布がいちばんうまい。

なるほど、外はバリッと。なかはもちっと。……しかし、そんなにはおいしくないよね、カヌレ。ということをあらためて確認してしまった。だからといってカヌレが焼けるようになるのを諦めたりはしないのだ!

お手本カヌレ。

そして、もうひとつは、またチーズケーキを焼いたこと。焼きそうでカヌレを焼かずにチーズケーキを焼く。というのも、このいつものチーズケーキは、たぶん我が人生で一番回数を多く焼いているはずなのだ。なので、オーブンの癖をさぐるのに最適ではないか、と思ったのだ。結果、プラス5分、だった。それが何を意味するかはよくわからんのだが、おそらくレシピの作者であるなかしましほさんは、コンベクションオーブンを使っておられるのではないかと思うので、それよりはおとなしい焼き具合であるぞ、と認識される。つまりはプロ仕様よりも、ちょっとだけ高温か長時間、またはその両方で調整しておけばよいのではないかと推察される。まあ、されたから調節がちょっとできるくらいで、カヌレがうまく焼けるとも思えないんだけど。

プラ5分でオーブンから取り出したとこ。冷めるとへこむ。

とりあえず、チーズケーキは冷凍ができるので冷凍したので、さっさとカヌレを焼いてみないとなあ。ちなみに、冷凍したチーズケーキは、そのままチーズケーキアイスとして食べると最高においしい。なんか、小さい頃にバナナ凍らして食べたときにすごいうれしかったんだけど、それと似ている感じでおいしい。