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気候変動についての学び(環境メモ)

#002
前回、「地球ってやばいの?」「環境問題ってどんな文脈だ?」あたりの、環境問題を考えるベースついて学びました。
今回は、気候変動に基本について学んだ内容です。



気候変動の全体像

気候変動が起こるとどうなる?

  • 異常気象

    • 台風の大型化 / 干ばつ / 洪水

  • 氷河・永久凍土が溶ける

  • 生物絶滅

  • 作物への影響(お米、ワイン、、、)

気候変動の原因 ・ メカニズム

  1. 各種エネルギー獲得のための化石燃料の燃焼

  2. 温室効果ガスの増加(CO2等)

  3. 大気にが溜まる

  4. 平均気温上昇 / 熱分布・熱移動が変動

    • (+太陽の活動)

  5. 気候変動発生

💬気候変動の種類はたくさんあれど、原因は温室効果ガスに収斂するんですね…


世代間の公平(1992)

セヴァン・スズキ
@リオデジャネイロ 環境と開発に関する国連会議

気候変動問題で予想される影響

💬セヴァン・スズキさんの演説がいちばん響く。
 彼女はまだご存命で、今も活動されているみたいです。カッコイイ…


気候変動問題とは

人為的な温室効果ガスの排出によって地球の気候が変化すること
(←「地球のサイクルなんじゃないの?」という質問は論外)

  • 影響

    • 気象災害が極端になる

    • 気候パターンが変化し、一次産業に影響

➥貧しくて対策困難な国・地域から被害先進国は対応できるのか?➥最終的にはすべての人類へ影響する


原因物質と科学

温室効果ガスと地球温暖化係数

人為起源の温室効果ガスの寄与度で並び替えると…

  1. CO2(化石燃料)-65%

  2. CO2(林業・土地利用)-11%

  3. CH4 -16%

  4. N2O -6%

  5. フロン類 -2%

一方で、世界の二酸化炭素排出量は…

  1. 中国 -28.4%

  2. アメリカ -14.7%

  3. インド -6.9%

  4. ロシア -4.7%

  5. 日本 -3.2%

  6. ドイツ -2.1%

💬世界全体でみると中国だったりしますが、中国の土地って広大ですよね。1人1人あたりの排出量で換算すると、圧倒的に日本や韓国の方が酷いみたいですよ。一面的な見方で決めつけたりしちゃいけませんね。


国際社会の動き

IPCCとは…?


➥気候変動に関する政府間パネル
 (Intergovernmental Panel on Climate Changeの略)
 政策担当者はIPCCの報告を前提に議論する。
 *IPCCの科学については争わない

  • 参考:🔗IPCC第6次報告書

    • 短期的に温度が1.5℃以上上昇する可能性は50%以上の確率

    • 気候変動は、世界全体で人々の身体的健康に悪影響を及ぼす

    • 33~36億人が気候変動に対して脆弱な状況下で生活している

気候変動枠組条約 (1992)

  • 共通だが差異ある責任

    • 資源・エネルギーはみんなで責任を負担しなきゃ。

    • でも、国によって負う責任の大きさ・種類は変わるよね。

パリ協定

  • 世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保ち、1.5℃に抑える努力をする。(But…現在既に0.86℃上昇…)

    • 今世紀後半に、世界全体の温室効果ガス排出量を、生態系が吸収できる範囲に収める。

    • 5年ごとに目標を更新して提出。

  • 以上を踏まえた日本の目標

    • 当初:2013年比で2030年までに26%の削減

    • 現在:46%削減 / 2050までにカーボンニュートラル


温暖化対策

COOL COICE 環境省出自の動画

脱温暖化2050プロジェクト 12の方策

  1. 快適さを逃さない住まいとオフィス

  2. トップランナー機器をレンタルする暮らし

  3. 安心でおいしい旬産旬消型農業

  4. 森林と共生できる暮らし

  5. 人と地球に責任をもつ産業・ビジネス

  6. 清らかで無駄のないロジスティクス

  7. 歩いて暮らせる街づくり

  8. カーボンミニマム系統電力

  9. 太陽と風の地産地消

  10. 次世代エネルギー供給

  11. 見える化で賢い選択

  12. 低炭素社会の担い手づくり

炭素削減方法の2分類

★緩和策
➥そもそもの原因である温室効果ガス排出量を減らしてそのリスクを緩和する。(気候変動防止はムリDA!)

★適応策
➥増大する気候変動の影響に対する感受性や適応能力を高めること

緩和策として、地球温暖化対策のための税金徴収(1世帯あたり¥102/月)や、緩和コストの強調などが行われている。

適応策は、3つのタイプと3つのレベル分けで分類されている。

タイプ1:人間の命を守る(豪雨など)
タイプ2:生活質や産業を守る(健康・農業など)
タイプ3:倫理や文化を大事にする
レベル1:防御
レベル2:影響最小化
レベル3:転換・再構築

一方、温暖化対策によって雇用創出が促進されるなど、良い面も。

・ドイツ(2011)では、再生可能エネルギー技術の開発と製造および再生可能エネルギーによる電力、熱、動力用燃料の供給に関する分野において、既に38万2000人の雇用が創出されている…!!
・国際労働機関はパリ協定が2400万人の雇用を創出すると予測。


以上、気候変動の基本の話でした!
気候変動は、例外なく、人類一人ひとりが関係する問題ですね。
国家や法律レベルの意識づけ・アクションといったマクロな動きも大事だし、今回は少なかったですが1人1人の小さな消費行動などミクロな動きも大事にしていかなきゃですね。
わたしは一旦、ゴミの分別にもう少し力を入れてみます!

to be continued…

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