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はじめまして

はじめて note に書きます。自己紹介のごあいさつです。

理系分野の仕事をしていますが、文章を読むのが好きで、学生の頃、手当り次第に本を濫読していました。

そんな中で出会ったのが太平記(古典のやつ)でした。古本屋で有朋堂文庫という文庫サイズの太平記を買って一気読みしてしまいました。とにかく面白い。

その後、古本屋で軍記物を見つけると買って読んだり、図書館で借りて読んだりし始めました。すると、それらも面白い。

その面白さの正体は、「身近な場所で昔こんなことがあったのか。こんな人たちが生きていたのか」という驚きでした。こんな面白い人たちが自分の身近な場所で駆け回っていたのに、何も知らなかったなんてなんともったいない!

面白いので他の人にもこの面白さを語りたい、と思ったのですが、周囲は理系の人たちばかりで、古文で書かれたものの話をできる人は全くいませんでした。

この面白さを他の人にも伝えたい!という思いから、ホームページで軍記物の現代語訳を掲載し始めました。やりだすと止まらなくなってしまいました。

現代語訳したものを挙げると、『梅松論』、『鎌倉大草紙』、『永享記』、『新田老談記』、『難太平記』、『浪合記』、『応永記』、『応仁記』、『天草騒動』といったところです。

読者と直接会うことはほとんどありませんでしたが、お会いしたわずかな人たちと話すと、そうとう多くの人たちが私の現代語訳を読んで南北朝時代や室町時代の歴史を楽しんでくれている、という感触を得られて、嬉しいかぎりでした。

また、「昔、日本を駆け回っていたおかしな人たち」、ということで篠塚伊賀守という豪傑を紹介したところ、それまでこの人の知名度はゼロに近かったのに、けっこう多くの人が話題にしてくれるようになり、やがて篠塚伊賀守の菩提寺の住職さんからまで連絡をいただいて、恐縮することになったりしました。

篠塚伊賀守(『太平記図絵』より)
WBC に出たら、大活躍するかもしれません。

しかし、やがて仕事が忙しくなって、ホームページは放置状態になってしまいました。

そうこうするうち、インターネットの世界も栄枯盛衰があり、使っていたプロバイダーが会社を身売りしてしまって、一応、身売り先もホームページの置き場所を提供してくれたのでホームページはそこに移したのですが、そうとう非力なサーバーらしく、接続するのにかなり時間がかかる状態でした。

仕事も忙しいので、その状態で放置していたのですが、サーバーが非力で画像が読み込まれずにアイコンで表示されたりするのを見ると、せっかく膨大な時間をかけて作ったものが残念な状態になっているのはつらく、場所を移してリニューアルしてみようかと思い始めました。

それで、ホームページに置いてあったものを note に移すことにしました。

で、現在、軍記物の現代語訳をこちらに移す作業を進めています。

掲載のペースは遅いと思いますが、よろしくお願いいたします。


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芝蘭堂〜軍記で読む南北朝・室町
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