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僕は夢を見ていただけだったんだ ~よりそう~

僕は夢をみていた

友達の悲しい辛い話を聞いていた

そして、
友達のために僕が知っている限りの情報を頭の中で集めてアドバイスをした

家に帰ってからも頭の中で考えて
違うアドバイスが出来たんじゃないか
と反省したりして、
結局自分のことは手つかず眠る日々を過ごしていた

でも、そんな僕を見て周りの人は
「相手の立場にたって寄り添うことが大事」だと言っている

夢の中の僕はわけが分からない様子で
なんだか腹もたてていた
そして、さらに話を聞いて、アドバイスをして、喜んでくれそうなアイデアを考えて行動した

それでも言われた
「相手の立場にたって寄り添うことが大事」
だと
そして僕は動けなくなってしまう

そんな夢だった

眩しくて目が覚めると、
陽気でさわやかな風が部屋に入ってきていた

そして、
ここには悲しさや辛さは何もなくて
僕はあたたかな
優しいお日さまに包まれていた

あの夢はなんだったんだろう

最後は僕の話になっていたな
悲しくて辛くて動けなくなった僕は
ただ話を聞いて
うなづいて欲しかったみたいだ・・・

そして夢は
思い出せなくなって
やっぱり
今ここには、悲しさも辛さも何も無かった

そして
いつもの優しいお日さまに包まれて
ベッドの上で幸せを感じながら
背伸びをする僕だった

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