ポンコツ勉強会〜経済危機編〜
皆さんこんばんは、最近一日二度寝る習慣が体に染み付きすぎて、このままじゃ企業勤め無理じゃないかと思う今日このごろいかがお過ごしでしょうか。
管理する側からしたら定時とか作るの良いかもしれないですが、人間って多分ああいう風に決まった時間にまとまって働くの向いてないと思うんです(確信)
今回は、確か誰かからリクエストを貰ったと思うんですが、2週間以上前なのでもはやうろ覚えの、経済危機について調べてみました。
コロナ禍でまた経済危機来てるよね。というお話から、今まで起こった経済危機について触れながら現状を見ていきたいと思います。
ただ、歴史とか興味ない人大分読むのしんどいと思うので、次の項で表にまとめているので、読むのしんどくなったらそこまで飛ばしちゃってくださ〜い
今までの経済危機の抜粋と簡単なまとめ
【1893年恐慌】
積極的な投資を奨励していたアルゼンチン。しかし、小麦の不作と首都ブエノスアイレスで起こったクーデターにより投資が停止。ここに投資をしていた各国が資金を引き上げて一気に現金化をしようとしたが、当時金貨とドルを交換できる制度を取っていたアメリカが金不足により交換不可に。
市民も銀行に押しかけ取り付け騒ぎを起こし、銀行が連続破綻。経済に大きなダメージを与えた。
【1907年恐慌】
ユナイテッド銅社のオーナーの兄オットー・ハインツが、自社株式の空売り(先に株を売って将来買い戻す方法)がされているのではないかと考えた。そこで、銀行から融資を受けて市場の株を独占してしまえば、株価は高止まりし、空売りした人たちが買い戻す時に大儲けできるのではないかと考えた。
結果的にこれは失敗。同時にユナイテッド銅社はこの買い占めの失敗により多額の負債を抱え、その協力を行なった銀行も取り付け騒ぎを起こし倒産。この破綻がアメリカだけではなくイギリスや日本にまで経済的なダメージを与えた。
【1929年 世界恐慌】
1924年頃からアメリカの株は長期的に上昇傾向にあり、個人が融資を受けて株を購入する信用取引も流行した。靴磨きの少年が株を買う逸話に代表されるように、皆が一斉に株を買い漁り、景気は加熱していた。
この状況に対してアメリカの中央銀行は金融の引き締めを実施。また、時を同じくしてイギリスの中央銀行が金利を引き上げたことで、アメリカの資金がイギリスに流れ込んだ。
およそその一週間後。突如アメリカの株価が急落。43%近く急落することでたった1週間で世界から300億ドルが失われたと言われている。
この結果、投資家達は多額の資金を失い、各方面への投資を切り上げ資金を回収。世界各地に強烈な景気後退が引き起こされた。
【1973年-79年 オイルショック】
1973年に第四次中東戦争を機に第1次オイルショックが始まり、1979年にイラン革命を機に第2次オイルショックが始まった。
石油資源が中東地域に集中しており、その地域での政治不安により石油が安定して手に入らなくなる事が大きな要因。これらによって、エネルギーと同時に石油を用いた商品の値段が高騰。日本でも商品価格が23%も上昇するなど、個人の所得が変わらないまま各製品価格が高騰することで消費者に大きな打撃を与えた。
【1987年 ブラックマンデー】
世界の主要23市場全てが暴落をし、損失は1兆7000億ドルとも言われている。
当初アメリカは財政赤字と貿易赤字の、いわゆる「双子の赤字」と呼ばれるものを抱えていた。
ドルの貨幣価値が高すぎて、ドル製品が高くて外国に売れない事が貿易赤字の要因であると、プラザ合意にてドルの価値を切り下げた。しかしこれでも貿易赤字は改善されず。しかもドルの価値が下がった結果、輸入品の値段が上がってしまい、給与は増えないのに支出は増える減少が発生してしまった。
これがアメリカの急激な景気後退の要因の一つではないかと言われている。
【1991年 バブル崩壊】
1985年のプラザ合意をきっかけに急速に円高が進行。1ドル235円から150円台まで急激に上昇した。これにより海外に物が売れなくなり経済に打撃を与えた。
これに対し日本政府は公共投資の拡大や金融緩和を行ない、市中に多くの資本が流れ込み景気が好転。バブル経済となる。この結果、徐々に余った資本が投機に周り土地価格が高騰。実体経済を逸脱して高騰した価格に対して政府が金融の引き締めを実施。日経平均株価が半分近くまで下がるほど経済が縮小した。
【1997年 アジア通貨危機】
1997年7月よりタイを中心に始まった、アジア各国の急激な通貨下落(減価)現象。東アジア、東南アジアの各国経済に大きな悪影響を及ぼした。当時のアジア諸国は経済基盤が弱く、自国通貨の価値が不安定なため、米ドルと通貨の交換レートを固定するドルペッグ制を敷いていた。
しかし、固定するためには政府が交換レートを保証しないといけないのだが、ヘッジファンドがそれを破壊するほどに取引を行いあえなく破綻。そこからアジア諸国の経済に甚大なダメージが与えられた。
【2008年 リーマンショック】
サブプライムローン問題をきっかけにして起こった経済危機。
日本のバブル期同様住宅の価格が値上がり。もし売却したとしても借りた時よりも値上がりしている事がほとんどな事から、所得が不足している人に対しても積極的に銀行は住宅を担保に融資を行なった。
更にこの融資を投資商材として投資家に広く販売したことから火種が大きくなった。
住宅ローンの返済が出来ず家を売る人が続出し住宅価格が急落。これによって借金を返せない人が続出し、これらの住宅ローンに投資していた人たちまで大きなダメージを受けた。
これによって住宅ローン証券も取り扱っていたリーマンブラザーズが倒産。負債総額6000億ドルというアメリカ市場最大の企業倒産により世界に連鎖的な金融危機を招いた。
経済危機の要因と結果
ざっくり中のざっくりまとめるとこんな感じですかね。
産業革命後、もう何回やってんの?という程経済危機は発生。
今回はギリシャ危機等個別の国家の経済危機は除いているので、実際にはもっと様々な所で経済危機は発生しています。
ただ、こちらの図を見ているといくつか傾向が見えてきました。
1800年代は、様々な要因の結果銀行が破綻して、そこから連鎖的に経済に打撃を与えています。
しかし、1900年代になって急激にこれらが無くなってきました。これは中央銀行の設立が要因です。
世界の中央銀行の数は1900年には18行でしたが1960年には約50カ国に。1990年には160行を超える中央銀行が設立され、通貨と銀行の安定が図られました。
経済危機の要因としては、この図を見る限りは大きく分けて4点
・金融の引き締め
・バブル崩壊
・為替相場の調整の失敗
・物理的な問題
バブルの崩壊は大抵の場合、景気が良くなりすぎた時に金融の引き締めをした結果起こるのでひとまとめにしたとして、一番経済危機の要因となっているのもこの金融引き締めです。
緩めすぎるとバブルになり、
でも引き締めるとすぐ経済危機が起こる。
誰だよ自由放任が一番経済が良くなるって言ったやつ。
為替相場の調整の失敗は、金との交換を停止したニクソンショックも含めて考えてしまえば、要するにその国の通貨の価値が信用できなくなることで起こる様々な不都合です。
昔と現代だと少しだけ状況や考えは変わってきますが、基本的には自国通貨は高いほうが良いです。
いわゆる円高です。
海外の商品を購入する時に、円高だと安く買えるので石油も食料もブランド品も安く購入する事ができます。為替相場の調整に失敗して価値が毀損すると、外国から輸入していた商品の値段が一気に上がります。
給料が変わらないのに値段が上がってしまい、買い物が出来なくなって景気が悪くなるのがこの辺です。
最後の物理的な問題は、多くの場合は戦争ですが、1893年恐慌のような食料品の不作や、震災・テロ。
今までずっと取れていた資源が取れなくなる等でも発生が起こり得ます。
先程の為替相場の調整の失敗同様、今までと同じ額で同じものが買えなくなるので経済の回転が悪くなる事によって景気悪化の悪循環が発生する事になります。
結局コロナ禍で経済危機は起こるの?
個人的にはちょっとびっくりなんですが、今回の調査内容だけを整理すると、結論コロナ恐慌は起こらないということになってしまいます。個別事象が多すぎるのでもう少し調べたら多分違う答えも出ると思いますが、今回は疲れちゃったので調査はここまでにします。
さて、今回の件で経済危機の要因となる事象は起こるのか。ということで一つずつ。
一番近しいものが、物理的な生産力の破壊が起こったか。という点なのですが、そこまで大きく発生していないと考えられます。
影響を与えそうなのは2点。
移動制限による工場等の稼働の停止
コロナによる死者数増加による労働力の減少
輸出入の一切禁止などが発生した場合はまた別ですが、以上の2点の影響は大分限定的なようです。
もう一点が為替相場の調整の失敗についてですが、コロナと直接の関係があるかと言うとそこまで影響が無い気がします。調査外なのでまた今度調べるかもしれません。
ただ、予想の範囲だけで言及すると、先程の輸出入規制が発生すると大きな問題が起こりますが、物の取引だけに関して言うとそこまで直接の影響を感じません。
強いて言うなら海外渡航の制限から、観光立国は経常赤字が発生して多少の問題が起こるかもしれません。
(あれ、ギリシャ・・・?【輸出:378億ドル 観光収入:215億ドル】)
https://ecodb.net/country/GR/trade/
そして最後に金融の引き締めに関してですが、このタイミングでやる国はそうそう無いというか、やったら結構アホなので、これも起こらないかと思います。
とはいえなぜ現状コロナ不況と言われているかというと、今回触れた今までの経済危機とは違い、発生しているのが、外出自粛による消費需要の急激な減少だからです。
物が作れないから発生している不況ではなく、物を買う人が少なくなったから発生している不況ということです。
なので各国の政府は、もっと活発にお金を使ってもらえるような政策を行なっていくことになるかと思います。
賛否ありますがGoToとか定額給付金とかもその一種ですね。あとは金融緩和は今後ガンガンやっていくと思います。
なので、結論。
コロナ禍で経済はどうなるかと言うと、世界的に大規模な金融緩和と財政出動が起こり、むしろ景気が良くなる。
が今回の予測です。
ただ、副産物として、金融緩和▶好景気〜バブル▶金融引締め▶経済危機
のサイクルがめちゃくちゃ予測されるので、経済の加熱し過ぎにもしっかり目を凝らして置かないとですね。
それから、今回調べ物してついでに調べておきたいと思ったのがこちら。
・失業問題
・過去のウィルス問題とそれによる影響
・仮想通貨(ちょっと今回の件で思うところがありまして)
経済危機だけ調べたので、今回強引に結論置きましたが、情報不足もそこそこ多かったので、また別の機会でちょこちょこ調べ物して情報追加していこうと思います。
https://twitter.com/saitoo_3
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