カフェの風景／A99 Cafeは観覧席型線路際カフェ

以前に一度、線路際カフェを取り上げましたが、これはもっと駅に近い場所にあります。
ハノイ駅を出てすぐのところです。
駅に近いということは駅構内での機関車の移動などの際の警笛がモロに聞こえてくるということで、その度に、来るかっ?って期待させますが、実際に来ることは稀です。たまに来ても機関車1台だけとか。

去年の今頃、この店の近くで事故があって一時期営業が禁止されましたが、ここだけはすぐに復活しました。
それは線路際と言ってもカフェの入口がギリギリ道路に面していて、線路を通らずに店に入れるからです。
今はなし崩し的にほぼ全部、営業を再開しています。

両側に建物が建ち並び、見上げると空が小川のように見える線路際カフェはハノイ生活の楽しみの一つですが、ハッキリ言って違法です。
とはいえワタシのようにニッポン人的なジシュク精神、ソンタク精神が染み付いた人間でも、ここでビールやコーヒーを飲んで、やましいキモチに苛まれることはありません。

ハノイでは違法でも普通に行われていることはたくさんあり、人々は摘発されたら粛々とそれに従い、頃合いを見計らって再開します。
道端朝市の野菜売りオバサン、ソバ屋、カフェ、その他の路上飲食店、歩道は無許可有料駐車場、かと思ったら渋滞で歩道突っ走るバイク、屋上の違法増築バー、、キリがありません。
マイクで警告を発しながらコーアンの軽トラックが来ると、野菜売りのオバサン達はクモの子を散らすようにどこかに逃げます。それですぐに戻ってきて営業再開。ある種の日常です。