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ベトナム 超ローカルフードの旅/ハノイ名物 BÁNH TÔM HỒ TÂYは海老天ぷら


こういうモノが名物としてあるということはかなり前から知っていましたが、店の前にうず高く積まれた天ぷらの図というのは決してウマそうに見えないのでこれまで一度も食べませんでした。
ところが今回、ニッポン人の出張者をタイ湖畔の蓮池に案内し時間を忘れて美に酔いしれた後、暑さで意識が朦朧とする中とりあえずどこか入ろ、ということで入った店がこれを売りとする寺の門前レストランだったので食べることになったというワケです。
 
名前のBÁNH TÔM HỒ TÂYはタイ湖の海老天という意味です。正確にはBÁNHはケーキのことなのでタイ湖の海老ケーキといういかにもマズそうな名前
これが寺の門前にあるのは何か宗教的な意味があるはずですが、その辺りの深い事情はワタシは知りません。
また天ぷらと言ってもニッポンのような衣をまとったサクサクしたモノではなく、分厚い衣の布団の上に海老の夫婦が寝ているような外観です。それを積み上げて売れるまで放置したらどうなるか、想像に難くありません。
 
幸いこの店は揚げたてを海老一匹ごとに切り分けて出してくれました。ほかに揚げトウモロコシや川海老の炭火焼きも頼んだので揚げたてを出してやるべ、というキモチになってくれたものと推測します。ビールも駆け付け3杯どころか氷を入れてがんがん飲みましたので。
 
結論を言えば揚げたては不味くありません。衣もこっちの天ぷらはだいたい甘めなのに普通の味でした。魚醤/ヌォックマムのタレを付けて5個くらい食べました。
川海老の炭火焼きは殻ごとむしゃむしゃ食べました。スダチを絞った塩を付けて食べます。久々のカルシウム補充。
意外にいい店だったので〆に魚のブンBun Ca/ブンカーも食べました。
ビヤクの素であるDọc mùng/ザックムンが入っていました。スープも深い味わいでおいしゅうございました。
 
偶然入った店がこんなにウマいと得した気分になります。
周辺には似たような店が並んでいてお客が入っているのもあればまったくガーラガラの店もあります。
因みに寺の門前だからかビールは売れないようで、店にあるのをかき集めて出してもらいました。もちろん常温です。
ハノイ地ビールのTrúc Bạch/チュックバックは最初の1杯だけで2杯目からはHeinekenでした。

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