ホテル絵日記/Hotel Nikko Saigon
最近は旅行に行ってないので、そろそろネタが尽きようとしています。
過去のシガラミを清算するためにも在庫一掃します。
ここはベトナムに2つあったホテルニッコーの、今残ってる唯一のホテル。ハノイは運営が代わり、ハイフォンがもうすぐオープンかな。よく知らないけど。
ハノイは外観が暗くて、部屋は狭くて、宴会場も中途半端で、辛うじてNikkoの名前だけでニッポン人相手に続いていた感じでした。外国に行って日系のホテルに泊まりたいっていう人のキモチは理解し難いけど。
それが閉まって、代わり?にハイフォンで新しく開くと聞いた時は驚きました。JALが飛んでない町にNikkoができるのは世界初なんじゃないかな。斬新でいいと思うけど。
ホーチミンのここは10年前くらいにできました。建物のオーナーが台湾系で、大きな複合開発のビルの一つがホテルになっています。
道路に面した部分は猥雑な感じの商業施設で、細い進入路を入っていくとホテルの静かないい雰囲気の車寄せがあります。
1階のロビーは金属系で無色無臭のデザインです。今風の地下鉄駅のがらんどうな切符売り場みたいな。
レストランは出張で行った時に昼をご馳走になったことがあって、明るくてそこそこ賑わっていて雰囲気は悪くありません。
肝心の客室は、ワードローブやトイレやシャワーのドアがやたら重かったことだけ覚えています。
重いっていうのは坂道で自転車を漕ぐときに重いって感じるのと同じような、重量だけじゃなくキモチも含めた重さ。
あとバスルームが2ウェイなんだけど壁も完全オープンできるようにスライド式で、それも重かった。
極めつけはバスタブの足元が、配管を隠すためかどうか、サルノコシカケみたいな段状のコンクリートの塊に半分だけ埋まっていて見るからに重々しい。作るの大変だったろうなー、って感心しました。
それでもやっぱり日系なので泊まると気楽な感じはします。何か問題があればニッポン語で電話できるし、充電器貸してーとか言えばすぐに持って来てくれるし、至れり尽くせり。
コレを求めているのか、とも思いますが、外国に行ったら不便さも含めてその国のブンカに触れる方が楽しいとワタシは思います。
因みにワタシはこっちで日系のシゴトは一切請けていませんが、それはニッポンと同じようなサービスを求められるのが耐え難くて、ハッキリ言って、ここはニッポンじゃねーって叫びたくなるような人が多いからです。サービス、つまりは無償の奉仕。
だからこういうホテルのニッポン人支配人とか、その他何人かの駐在スタッフは大変だろうなと思います。
ニッポン人のクレームってハンパじゃないから。人格変わるし。
以前、いきなり客室係が部屋に入ってきたって文句言ってたオバサンがいました。いきなり、ってノックぐらいしただろうに。それにチェーン掛けてなかったのはどうして。
精神的治外法権とでも言いましょうか、ホテルニッコーって明らかにそういう場所の一つです。