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傍のソバ・ハノイ編/Ton-chanのベトナム冷やし中華

Ton-chan/とんちゃんはウチの近所で10年くらい続いている居酒屋です。
ベトナム人の間で人気があり、Facebookの知り合いが豪華寿司盛りの写真を載せていたのを見て、久し振りに行ってきました。

ベトナム化していると禁煙が正しく守られるのでワタシとしてはpreferableです。何しろニッポン人のオッサン達はたとえ禁煙と書いてあっても店のオジョーに灰皿持って来させて吸いまくるので。そういうのなんて言うんだっけか、ボウジャクブジン?

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それはそれとして食べたのは冷やし中華。これまた久し振りー。
こっちのニッポン料理店で食べられるのはほとんどどこもゴマダレです。
載ってる具は卵焼き、キューリ、ハム、海苔まではいいとして、ワタシが赤ピーマンと呼ぶところのパプリカまで。
そしてタレはサラダ用のゴママヨネーズ系ドレッシング的なモノ。ちょっと違う気がしたけど太麺によく絡んでまあまあ食べられます。

この店がベトナム人に人気があるのは雰囲気がなんとなく変だからです。そこにニッポンっぽいモノを感じ取るんでしょう。
壁に向かったカウンター席があって、その壁には鏡が貼ってあって、自己を見つめながら冷やし中華を啜る。カップルの場合はジブンとカレシ/カノジョの仲睦まじい光景を客観的に眺めながら。普通あり得ない状況です。
どこかのラーメン屋みたいに仕切り板も付ければカンペキです。暖簾が開いてお待ちどうさま。

ワタシは子どもの頃、ウマいものは黙って食べろと言われて育ったので、食事中に会話をしなきゃいけないような状況に置かれると戸惑いを禁じ得ません。
子どもが小学生の頃に同級生の家に呼ばれてご馳走になったとき、何もしゃべらずに食べていたら機嫌でも悪いのかと思われたことがありました。
そこの親子がひたすらしゃべり続けていたのに対し、うちのほうは黙々とモグモグ。さぞかし暗い家庭と思われたことでしょう。

それが今や学校でも給食を黙って食べろとか、テレビの料理番組でマスクして、モノを口に入れる時だけマスク下げて、口に入れたらマスクしてモグモグ。この変な感覚がニッポン
コロナもすでに過去のことになりつつあるハノイで、鏡見ながらゴマダレ冷やし中華食べて、この2年半を振り返った次第です。

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