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バインミー百科事典/その11 唐辛子ソース塗れのベトナムハム入りバインミー


今の季節、ハノイは寒くてバインミー屋より店先で湯気が立ち上るソバ屋に惹かれるワケですが、絵のネタが今は鍋かコレなので、一人で鍋屋っていうのもあまり気が進まず、久し振りに食べて見るべか、と思った次第です。
特にここが有名とかウマいとかではありません。散歩の途中でここで買いなさいと脳が指令しました。
 
ワタシはグルメサイト的なモノは見ません。点数とか信じません。あんなものサクラ使えばいくらでも操作できる。だいたい開店時に親戚トモダチ総動員で満点つければ、あとはとんでもなくマズくない限り惰性で高得点をキープできます。
そもそもウマいマズいなんて個人の主観以外の何モノでもないので、他人の評価を見る意味などあろうはずないでしょう。ジブンの直感だけが頼りです。
 

看板

ここは道の反対側を歩いていて赤とオレンジのド派手看板が目に入りました。ハノイで道路を横断するのは一苦労なワケですが、危険を顧みずとも食べたいと思わせる店構えです。
店の名前はTâm Cook。Bánh mỳ chả nóngはあったかいパテのパンというような意味でモノの本によるとハノイの東100kmの港町ハイフォン名物です。
 

ハイフォン名物

ハイフォンのバインミーと言えば細長いパンにパテだけを塗ったモノで、ワタシも列車の中で5本くらい食べたことがあります。
ここは店内でも食べることができお薦めは目玉焼きなどと一緒に皿に乗った一品ですが、ワタシは店先に28K!と爆発的に書いてあるのを選びました。
 

28K≒165円

因みに店にいたのは中学生くらいのプリティな女の子で、ガイジンだからしょうがないわ、みたいな顔でワタシの注文をわかってくれました。さっき書いたBánh mỳ chả nóngは一般名詞で中身を示すものではないというのはあとでわかったことです。
店の中に詳しいメニューが張ってあり、実際Bánh mỳ chả nóngという商品はありません。じゃあこれは何なんだ、と。
 
結論的にはDặc Biệt=特製ですかね。大きなベトナムハムとサラミっぽいのが2,3枚ずつ挟まっていました。パテはトロトロしていて表面がひびだらけのパンに潤いを与えています。そこに真っ赤なソースがたっぷりかけられ辛くてウマいっ。
店内はきれいに掃除されていました。そういうことは重要です。汚くてウマい店は世の中に存在しません。

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