浦島次郎日記/2022年秋編の2
11月9日 水曜日
一泊で琵琶湖周辺観光へ。紅葉見て近江牛食べる旅。
朝8時に家を出て阪急とJRで長浜着11時。ジブンも含めどっと観光客が降りた。そんな人気観光地とは知らなかった。
歩いて古い民家の残る旧市街的なところの名物蕎麦店へ。鯖そうめんなるものを食す。ウマいけどなんでそうめんと焼き鯖を一緒に食べるんだろ。興味深い。京都のにしん蕎麦に通じるものがある。
食後ホテルに荷物を置いて琵琶湖遊覧船で竹生/チクブ島へ。ってワタシは事前情報ほとんどなく、ニッポン史にも疎くこの場所の意味、重要性をほとんど理解していない。
琵琶湖は静かでハノイのタイ湖の数1,000倍の広さ。東京23区よりでかいと。
島には寺と神社が並んで建っていて、壊される前の大阪城の一部が移築され残っていて国宝。日光東照宮みたいに豪華絢爛な唐門に感銘。
15時、戻ってホテルにチェックインしようとして事件。
いわゆるコロナ後の観光振興策として宿泊費補助付の予約をしてたのが外国居住者は適用外だと。マジか。出稼ぎ労働者はコクミンに非ず、と。
前も10万円バラマキの時に個人には支給されず商工会という現地の非公式ニッポン人団体に一括交付されて、そこの会員じゃないワタシは何の恩恵も受けなかった。ハナからそんなもの期待してないが様々な不条理がこのクニにはある。アクリルの衝立とかも。
ホテルのスタッフは親切だった、けど大損した気分で部屋も高い割に描くに値せず、大浴場は狭く団体のオヂサン達と肌も触れ合わんばかり。全裸オヂサン集団に圧倒されてすぐに出る。
いいこともあれば嫌なこともある。それが人生~
昼寝後豪華近江牛すき焼き大会へ。
夜の旧市街は店も閉じ、ひと気もなく寂しい限り。目指すすき焼き店は古い旅館のような風情で静かで、ということはほかに客は少なく、ほぼ10年振りのすき焼きを堪能した。ハノイに戻ったら絵にしようっと。
それにしてもすき焼きの2個目の卵は1個目に比べるとウマくないのはなぜなんだろう。ワタシの50年来の疑問。
21時ホテル。すぐに寝る。
11月10日 木曜日
7時、朝風呂。先客2名、多少耐えられてゆっくり浸かる。風呂は男女同じ形状広さなのに片方のジャグジーが壊れているとかで朝晩で男女入れ替え制。オンナの人ってオヂサンが大勢入ったあとの風呂に入るのに抵抗ないのか。ワタシはピンク色のロッカーにそこはかとない違和感を覚えた。
9時前、琵琶湖を眺めながら遅めの朝食。鯖そうめん付き。黙食だそうで。一昨日のは月食。
10時チェックアウト。歩いて長浜駅。電車で近江八幡へ。
近江八幡駅から3キロ歩いて水路のある旧市街へ。途中ヴォーリズの建物が点在しててブンカ的な街の雰囲気が感じられる。Biwakoビエンナーレ開催中も、入場券なく入らず。
ワタシ等よっぽど船が好きなのか水路巡りの小舟に乗る。なぜか犬も乗ってきて紅葉も愛でて和む。
その昔、この琵琶湖までつながっている水路を使って商売が栄え近江の町が発展したと。
昼前、歩いて近くのLa Collina 近江八幡なる観光名所へ。有名な菓子ガイシャが作った商業施設で藤森照信氏の設計。
一見バラック風なのに隅々までよく練られ、建物中から草が生え、よくもまあこんなもの作ったなと感銘。一部大規模増築中。
バウムクーヘンセットを食べ土産まで買った。
14時、バスで近江八幡駅へ。尼崎乗り換え、家に帰る。
夜は鍋。昼間飲まなかったことに微かな達成感を覚えつつ焼酎を痛飲。
明日は早くも金曜日。休暇の終わりがじわじわと近づいている。
11月11日 金曜日
朝一で予約した年金事務所で諸々相談。申請書類を大方書いたのでチェックしてもらう。
実際の申請はワタシがハノイに戻って大使館で在留証明をもらってそれをニッポンに送って書類が全部揃ってから。その2か月後くらいにこれまでもらっていなかった部分を一括で受け取る。時間かかるなあ
金額も教えてもらってウハウハ。
そのあと神戸に行き戸籍謄本をもらう。が、区役所が移転していて路頭に迷う。
阪神電車で梅田へ。
阪急とJRと阪神は神戸大阪間を適度な間隔で並行して走っているが、客層、車両デザイン、ホームの広告などにより雰囲気が大きく異なる。
阪神の駅広告は、野球ばっかり見てないで地元のバレーボールチームも応援してや、みたいなスポーツ系の自虐広告が多く、大阪人の屈折した心理が露骨に表れている。
それと正反対に阪急はキレイなおジョーさん方の芝居のポスターとか。それも一つの屈折した心理ではあるけど。
梅田のヨドバシカメラで中型のスーツケースを買う。10年以上使っていたのがキャスターのゴムが全壊し転がせなくなったため。スーツケースは足から壊れる。
ハノイの空港は荷物をとにかく雑に扱うのでなるべくなら機内持ち込みしたほうがいいんだけど今回は無理。運を天に任すのみ。
昼は家の近所の魚料理店。ここは魚の種類と新鮮さと旨さで人気の店。ランチタイムは行列ができるほどだが13時過ぎに着いたらすぐに入れた。
魚を一種類選び調理法を、刺身、焼き、煮、てんぷら、フライの中から3種類まで選ぶシステム。ワタシはサカナにも疎くて何がウマいのか知らないがおススメを聞くのも面倒で適当に選ぶ。考えすぎると例のカラオケおジョー選びの罠に嵌るだけだ。
旨かったが結論的には煮魚は骨を取り分けるのが面倒なので刺身と焼きと天ぷらの組み合わせがベストかと。
家に戻り焼酎飲みながらシゴト。リモートでモドカシく予定通り進まず。
夜は録り溜めてあったビデオなど。六角精児さまと壇蜜さまの『呑み鉄本線・日本旅』で近江鉄道のことやっていてまた行きたくなった。
『名建築で昼食を』もいい番組だったがドラマ部分についていけず。
つづく
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?