傍のソバ・ハノイ編/Hàng Buồm通りのBún dọc mùngはシャキシャキ野菜肉団子ソバ
Bún dọc mùng/ブンズァックムンはハノイでしばしば専門店を見かける最近流行りのソバです。
肉系でスープが濃厚で結構重たいので昼に食べる人が多いようです。Webで作り方を見ると豚足が材料に入っていたりします。
ただしこのソバの主役は名前にもあるようにdọc mùngという野菜です。
今話題の牧野さん風に言うと、学名はColocasia Gigantea、サトイモ科サトイモ属で和名はハスイモ/蓮芋。
Wikipediaによれば熊本県産のハスイモの茎を干した肥後ずいきは、江戸時代に細川藩が参勤交代の土産物として将軍家に献上して大奥で大いに愛用されたってこと。ずいきの涙って、所謂ビヤクですかね。昼のソバっていうより夜のソバか?
それはそれとして丼からも感じられるようにシャキシャキ青々してて、なかなか食べ応えがある野菜です。セロリを柔らかくした感じ。因みに芋は小さくて食べられません。
この野菜はベトナム料理でよく使われ、カニみそトマト味系酸っぱスープにも入っています。ご飯にかけて食べると絶妙ーっ。
具はほかに鳥肉団子と牛肉だか豚肉だか。おいしゅうございました。
この店は旧市街の中でもいつも賑わっているMã Mây/マーマイ通りがHàng Buồm/ハンブォン通りに変わる辺りにあります。
通りの名前が途中で突然変わるっていうのはニッポンではなかなかありませんが、こっちでは普通です。300mで3回変わる通りもあるくらいで。
店内はテーブルが2列並んで全部で20席くらいでしょうか。キレイで唐辛子など諸々の品も美しく置かれています。
朝7時くらいで通勤の人たちで程好く混んでいました。エアコンはありませんが扇風機で十分でした。あ、エアコンは写真には写っていますが動いていませんでした。30℃越えでも全然必要ありません。
ハノイの今年の夏の水不足、電力不足は極めて深刻で、水力発電の停止から始まって既に各所で計画停電が行われています。
それに加えてこのクニ独特の、計画と現実の無関係性から起きる予期せぬ停電で、エレベーターの閉じ込め事故があちこちで起きています。ワタシャ閉所恐怖症なのでアレだけは避けたい。
カイシャの人やアパートの大家は、この辺は政府の建物がたくさんあるから停電しないって言います。それってどうなのよ。根拠なき確信か?
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