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傍のソバ・ハノイ編/Pho LanhのPho Tron

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ソバについて書いておきたいと思ったのは、外出禁止令が解除されて、休日の朝なんかにふらっと外に出て、近所のソバ屋でフォーかブンを食べて、そのあと少し散歩してカフェで冷えたスイカジュースを飲んだりするのは、やっぱりハノイ生活で欠かせない楽しみだと思ったからです。

冬に店先の鍋から湯気が立ち登っているのを見ながら食べる熱いフォーもウマいですが、今はとんでもなく暑いので汁なしフォーのPho Tron/フォーチョン辺りがいいでしょう。
冷やし中華みたいに冷たいわけじゃなく、ニッポンのつけ麺風に言えば熱盛でしょうか、食べ終わって尻まで汗まみれになるようなことはありません。

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ここはエアコン付きのキレイな店です。写真入りのメニューもテーブルに置いてあり、お茶はタダ。かと言ってチェーン店のような無菌室的味気無さはありません。
Pho Bo/牛肉のフォーがメインですが、Pho TronとPho Xao/焼きフォーも1年中食べられます。
名物的メニューとしてはTo Lanhという、巨大どんぶりに肉がびっしり敷き詰められたモノもあります。先日初めて実物を見てギョっとしました。何人かで分けて食べるようです。

Pho Tronは茹でて生温かいフォーの上にパクチー、ピーナッツ、揚げニンニク、モヤシと、炒めた牛肉は黒コショウで味付けられていて、あとは赤と黄色のパプリカの漬物のようなものを細かく切ったものが添えられ、丼の底の醤油系の甘辛酸っぱいタレとよく混ぜて食べます。
絶妙です。

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店の看板にNo MSGと書いてあり、これはグルタミン酸ナトリウムを使っていないという意味です。
化学調味料、保存料、着色料がカラダにいいワケありませんが、日本料理のダシの成分であるMSGは天然由来なので果たして無くす必要があるのかは議論の分かれるところです。
ラーメン評論家と称するヒト達が言う無化調とNo MSGは意味が違います。化学調味料って言葉も曖昧。
因みに味の素は今はサトウキビから作られています。ベトナムではニッポンの代名詞のひとつで、歩いているとアジノモトって声をかけられることもあります。

店の場所は旧ニッコーハノイ、現ドゥパルクホテルの裏、Nguyen Thuong Hien通り4番地です。午後はワリと早く閉まります。フォーは基本的に朝食ですので。

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