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Izakayaの夜/Hanoi市Hàng Buồm通り51番地『Bít Tết Ông Lợi』


旧市街に古くからある地元系レストランです。平たく言えばステーキ屋です。
観光ガイドにも載っている、いた店でこっちに来てすぐに何度か行った後、旧市街自体あまり行かないので忘れていたのを急に思い出してこのところ2回続けて行きました。
路地の奥深く、コロナ禍も乗り越え以前と同じオバサン二人がいて懐かしさに感極まりました。
 
路地の長さが半端じゃなくグーグルマップ上では店の位置は街区のど真ん中に表示されます。旧市街では1街区がだいたい100m角なので、路地は50mくらいと推測できますが歩くととんでもない距離に感じます。
やっと辿り着いた突き当りを左に曲がってもう少しくねくね進むとドアもなく調理場の脇から店に入ります。
勧められた席に座りメニューを見ると中身は15年前と変わっていません。
注文は紙にマークする方式ですが目が霞んで見えないのでオバサンを呼んで代わりに書いてもらいました。これは15年間で(悲)劇的に変わったことです。
 
この日食べたのは魚とエビのスープ、揚げトウモロコシ、名物のステーキに茹でた海老。口ではグリルと言ったつもりがあとで注文票を見たらボイルに印が付いていました。とほほ
スープは奥深い味わいでナマズ系と思われる魚も臭みはありません。トウモロコシは道端ビアホイにもあるつまみの定番。
ステーキは玉葱とマッシュルームのソースがたっぷりかかっていて山盛りのフライドポテト付き。〆のエビはぷりぷりでスダチを絞った塩を付けて食べます。どれもこれもおいしゅうございました。
 
この店では他に鳩のグリルとか魚の揚げニンニク炒めとか、そそられるメニューがたくさんあります。
あとベトナム人は小振りのフランスパンをとってソースを付けて食べます。それはある意味必須ですが永遠の異邦人であるワタシはまだ試したことがありません。
 
店内はいつの間にか満席で、居心地の良さに旧市街のど真ん中にいることをすっかり忘れました。
若い頃に行ったベネチアで、ゴンドラ船に乗らず歩いて町の中を彷徨っていた時、路地から見えた家の中で羊が毛を刈られているのが見えて、その家のニーさんと目が合って中に誘われて入ったときに吸った空気の匂いを脈絡なく思い出しました。

入口
路地の途中

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