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ホテル絵日記/Manoir Des Arts Hotel Hai Phong


真っ赤っ家な壁

ハイフォン2日目はフランス統治時代の古い建物を改造したここです。外観はハノイの超高級ホテル、メトロポールのような趣き。ハイフォン旧市街のベトナム人民海軍司令部のある通りにあり、そこかしこに重々しい雰囲気が漂っています。
古い建物ですが2018年にホテルとしてオープンしたのでほぼ直し立てほやほや。部屋数は44でワタシ的には一番いい規模です。
 
1階にロビーとカフェ、レストラン、バーがあり、夜な夜な大人の社交場になるようです。
ホテルとはつながっていない1階の一画がスパで、チェックイン前に時間があったので軽く揉んでもらいました。90分でチップ込み500k.ドン≒3,000円という明朗会計。因みにチップは200k.と明記されていて、それはハッキリ言ってスタッフの人件費です。残りは店の取り分。
 

めくるめく廊下


部屋は狭いですが天井がやたら高くて井戸の底で寝ているような気になります。いや、そこまで言ったらウソになります。
バスルームは洗面トイレシャワーの3点セット。こういうのをキレイに今風に直せばもっと高く売れると思うんだけど最小限の機能に抑えられています。
 
床が古びた木材でしたが本物の木にしてはキレイ過ぎたのでフェイクかもしれません。その辺りもう区別がつきません。あとは家具全般も古い家具ではなく古っぽく作られたもので、建物には調和していたのでよろしいんじゃないでしょうか。
 
特徴的なのはベッドのアタマのところの壁がマットのペンキで真っ赤っ赤に塗られていることで、触ってみると柔らかい布のような感触で悪くないと思いました。
色によって人が興奮したり落ち着いたりとか言いますが、真っ赤っ赤だと激しく興奮して眠れないとか、そういうことはありません。電気消せば見えなくなるワケだし、まあホテルなんで興奮したほうがいいっちゃあいいんだろうけど。
 
椅子の布地も同じ色で揃えられています。あと壁に掛けられた火炎樹/Flamboyantの花の絵も同じ真っ赤でウマいことコーディネートされていました。
因みにハイフォンはこの火炎樹が町のいたるところに生えていて5月頃満開になります。なかなかの壮観です。ホテルのエレベーターの扉にも花弁が装飾的に描かれていてさながら火炎樹ホテル。
とはいえ建物全体が赤かというとそうではなく廊下のアートやレストランの壁にはグレーっぽい青が多用されていて、港町らしさを醸し出しています。かなりウマい人のデザインだと感じ入りました。
 

火炎樹の絵


昼に着いた時、レストランが欧米系団体観光客で満席でした。玄関前には大型バス。ツアーのランチとしては悪くない選択です。そもそもハイフォンに団体ツアーで来るっていうのも珍しく、圧倒的に隣の世界遺産ハロン湾に行く人のほうが多いワケですが、今回久し振りに町を見て、こっちのほうが静かでキレイでいいんでないかいと思いました。
近くにCat Ba島という、ワタシは以前巨大シャコの素揚げだけをバケツ一杯食べた記憶が悪夢のように染み付いている観光地もありますので。

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