ハノイ 裏道生活/路地の奥のカフェとブーゲンビリアの家
ベトナムは明日まで建国記念日の4連休です。滅多にない祝日なので何かしないと世間から取り残されるという強迫観念に囚われつつ、先立つモノがないので絵でも描くべかということで久し振りに風景を描きました。食べ物ばかりだとさすがに飽きるので。
これまで旧市街のソバ屋とか描いてきましたがこれは見慣れた風景です。近々引っ越そうと思っているので6年近く住んだ記念に家の前の道を描きました。
ここは長さ200mくらいの中に花屋が5,6軒あります。安くて人気のある道端店や、普通の店とは一線を画す有名店もあり、さながら花屋通りの趣き。
ほかにカフェ、メシ屋、ネイル、バーなどが家と家の間に飛び飛びにあり、ガイジン向け1フロア2室の鰻の寝床アパートも3,4棟。ワタシはそのうちの1つに住んでいます。
週末には若いオンナの子達が布地を節約した服を着て自撮りしに集まってきてゴーギャンが描く楽園の趣きを呈します。
描いたのは奥にカフェのある路地の入口から隣のデザイン会社の渋いオフィスと有名花屋とその先。自称 視点移動透視図法で描きました。
カフェやメシ屋のお客のバイクがずらーっと並んでいて監視係のニーさんは忙しく動き回っています。小遣い稼ぎというレベルを超えたビジネスです。
路地の入口の右隣は美容系のクリニックで爽やかな水色の看板。白衣を着たイケ麺ニーさんが爽やかに微笑みます。
隣りの路地の入口にブーゲンビリアのしっかりした幹が建物の隙間から伸びていて、ほぼ1年中花を咲かせています。
その根元で野菜や果物や肉を売るオバサン達が午前中だけ店を広げます。
基本的には平和な通りですがバーだけは迷惑な存在です。夜中の2時頃閉店してそれから客が外に出て騒ぐのでワタシは毎日目が覚めます。テトの時なんか花火まで打ち上げたりして、
それで朝6時頃に走るために外に出ると店の前にはゴミが散乱して、それを近所の早起きオバサンが箒で掃いて片付けるという光景
ベトナム人は他人の迷惑になるという意識がない上に、ジブンが被る迷惑を迷惑と思わない民族ではないかと思います。迷惑という概念すら存在しないのかもしれない。
何度でも書きますがブンカの違いは理解し合えないのです。
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