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濤安(とあ)の乙女像【ジオサイト】
濤安(とあ)の乙女像の紹介です。
濤安の乙女像は、39年前に発生した日本海中部地震の犠牲者を追悼するため、同じような大惨事が起きないようにと建てられた祈念像です。
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日本海中部地震は、1983年5月26日午後0時0分18秒に発生しました。マグニチュード7.7・震源の深さ14km・震度5強
当時、日本海側で発生した最大級の地震で、被害は津波によるものでした。日本海側で被害を及ぼした地震は、ほとんどが内陸部だったので、人的被害は住宅倒壊や山崩れなどが多く、津波による被害は少なかったようです。
そのせいか、日本海側で地震が起きても津波は来ないと言われていました。それどころか、地震が来たら海へ逃げろと言われていたんです。
濤安(とあ)の乙女の「濤安(とあ)」は、大きくうねる波を安らかにするという意味で、この名がつけられたそうです。
祈念像の台座は、2018年に造りなおしています。
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祈念像が建てられたときは、日本海中部地震で崖地から崩れ落ちた大岩を台座として使っていました。その大岩も、年が経つにつれ劣化し、亀裂が生じたため安全面から造りなおしました。
当時の大岩の重さは、60トンだったそうです。
あの大岩はどこへ持って行ったのかなぁ?
ちなみに、像は能代市にある高校の美術部の先生と生徒で造ったそうです。
この場所で、祈願祭とかをやってはいませんが、5月26日には追悼に訪れる方もいるようです。
八峰町へ来たら、ぜひ寄ってみてください。
それでは、この辺で!
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