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私の経歴
奈良県奈良市で白樺整体院を営んでいる山田五郎です。
noteの最初の投稿は自分の経歴を書くのがぴったりかと思ったので、簡単な私の経歴を書きます。
「整体の仕事をしたい」とか「会社を辞めて独立したい」という方が読むと、少しは参考になるかもしれません。
以下は、2012年に『マイ奈良』という雑誌(現在は廃刊)の記事用に提出した原稿を、加筆修正したものです。
経歴
1973年 京都府生まれ。
両親の離婚で、中学校入学時に兵庫県へ引っ越す。
1996年3月 某大学の商経学部経営学科を卒業。
1996年4月 大阪市にあるA社に入社。営業部に配属。
2000年12月 同じ会社に勤めていた妻と結婚。
2001年頃から会社でも重要なクライアントを任され、大きな仕事をさせていただくようになりました。
それにつれて給与も上がり、豊かな暮らしもさせていただきました。しかし、クライアントとの「人と人との繋がり」は徐々に薄れていき、単に「価格」だけが重視されるようになっていきます。
2006年6月 年々強くなるストレスで、頭痛や不眠などの変調を来たし、退社を決意。当時の社長(「the 昭和」の強烈にワンマンな方でした)に退職の意志を伝えるのは、大変勇気がいりました。
2006年冬 奈良のカイロプラクティック院で勉強を始める(1年後に終了)
2006年12月 A社を退社。
この時、先のことは何も考えていませんでした。
2007年1月~8月 迷いの日々。
人生ってなんだろう?
人はなんの為に生きているのだろう?
死んだらどうなるのか?
そんな思いで、精神世界、身体、食についての本を読みあさる。この時期に、モノの見方や死生観が大きく変わりました。
人を癒す人間になりたいと強く思うようになり、カイロプラクティックでの独立開業も考えました。しかし、当時は専門知識も経験もほとんどゼロ。到底無理とあきらめました。
やがて、妻の収入だけに頼ってはいられなくなり、再び就職することを決意。
2007年9月 A社に勤めていた時の後輩からの誘いで、東大阪市にあるB社に入社。
2008年5月 静岡県にあるエコビレッジへ1泊2日の体験宿泊。
そこは、血縁を越えた老若男女約50人(現在は100人以上)が、農業を中心に自給自足で暮らすコミュニティー。
この時の体験をきっかけに、農的な生活や、地球に優しい暮らしにあこがれるようになりました。
同年7月に自然農塾に入塾(1年後に退塾)。
農業を生業に自給自足の生活をしていこうと思うようになり、B社を辞めることを決意。
2008年9~12月 奈良の整体院(当時は予約が取れないほど人気の整体院でした)の講座で整体を学ぶ。
一瞬で骨をアジャスト(調整、矯正)するカイロプラクティックはリスクが高いので、もっとソフトな手技を学ぼうと考えてのことでした。
しかし、講座を学び終えても人に施術をするまでの自信は持てませんでした。
2008年12月 B社を退社。
この時の退社理由は「農業をやりたいから」。
半農半整体(農業がメイン)で食べていこう。
農業のことを何も知らないのに、漠然とそう考えていました。
2009年1月 農業の知識も経験も無いので、行政に相談したり、農業法人に就職しようと色々探しました。
・・・が、全く扉は開かず。
「お給料は出せませんが、農作業のお手伝いをしてくれるなら1年かけてノウハウを教えますよ」という農家さんをやっと見つけ、「お願いします!」と申し込んだものの、2日で辞める。
たった2日間のお手伝いでしたが、「これは違う」となりました。
再び迷いの中へ。
「だったら、農業は趣味にして整体関係で食べていこう!」
そう決意してハローワークで治療院を探し、面接を受け始めます。こっちの扉はサクサク開きました。
今思えば、農業は向いていなかったんですね。
尼崎市の整骨院に採用され、アルバイトを始めました。
「ここでしばらく経験を積もう」と思いましたが、実際に治療の補助をやってみると、保険治療は私がやりたいものではありませんでした。
2009年7月 続けることに意味を感じなくなり、整骨院のアルバイトを半年で辞める。
それからはほぼ毎週、2008年に講座を受けた奈良の整体院へ施術見学に通い、一から整体の勉強をし直す日々。
この先生はとても懐が深くて、整体講座を受講した生徒には施術を見学させてくれたんです。
ここで、整体を仕事にする自信がつきました。
初めて見学に行った日の帰り。
奈良公園でノートをまとめている時に感じた、「あぁ、これで僕は生きていける」という静かな確信と喜びの感覚は、今でも私の中に残っています。
2009年8月 尼崎市で、出張整体「白樺整体院」を開業。
しかし、仕事の依頼はほぼなく、生活は妻の収入が頼り。この間も奈良の整体院へ勉強や施術見学に通う。
奈良へ通う内に、奈良で開業することを考え始め、町家のような物件を探す。
何社も不動産屋を回った挙げ句、11月にやっと今の家が見つかる。
2009年12月 奈良へ引っ越し。
奈良で白樺整体院をオープン。
現在に至る。
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今に至るまでの経緯を更に
私は大学時代から腰痛があり、就職してからも酷く痛むことがありました。
当時勤めていたA社の近くにある整形外科や接骨院などに通っていましたが、なんとなくマシになる程度で大きな改善はなく、「こんなもんかなぁ」と、だましだましやっていました。
ある時、妻の知り合いから奈良のカイロプラクティック院を紹介され、試しに行ってみると驚くほど楽になりました。
「今までの治療は何だったんだ?」というくらいビックリしました。
それからは数ヶ月に1回、痛みが出た時に行って治してもらっていました。
自分の腕一つで食っていく。
心底人に喜んでもらえる仕事。
「これは凄いなぁ、こんな仕事が出来たらいいなぁ」と、強くあこがれました。
2006年冬
奈良のカイロプラクティック院の先生が、カイロプラクター養成講座を実施することを知り、思い切って申し込むことに。
1年間学びましたが、カイロプラクティックはとても難しく、また会社員では臨床経験も積めないので、開業しようという自信には繋がりませんでした。
2007年
A社を辞めた後の迷いの日々の中で、スピリチュアルなものにとても興味を持ちました。
手を当てるだけで人を癒す「ヒーラー」と呼ばれる人に会ったり、エネルギーワークを学んだり。
「気」という目に見えない世界を実感するようになりました。
2008年に奈良の整体院の先生と出会い、2009年に施術見学を重ねたことで開業への糸口がつかめました。
開業した後も、セミナーや講座などで様々な手技や考え方を学びました。
というのも、開業して1年ほどで、「これは僕のやり方ではなく、教えてくださった先生のやり方だ」と気づいたんですね。
2012年7月
故・齋藤巳乗さんが体系化した「オステオパシー誇張法」のセミナーに参加したことをきっかけに、2017年までオステオパシーを深く学ぶようになります。
今は誰からも学ばず、理論や手技にもとらわれず、自分の感覚だけを頼りに施術をおこなっています。
整体の道をめざす決意、準備など
2009年7月に整骨院でのアルバイトを辞め、奈良の整体院へ施術見学に通い出してすぐに開業を決意しました。
「採算が取れるかどうか」ではなくて、「自分が自信を持って人に施術を出来るかどうか」という意味での決意でした。
収入の面では、会社員をしている妻にとても助けられました。妻に支えられて、今の充実している自分があると思います。
講座を受けたカイロプラクティック院も整体院も奈良。
奈良へ引っ越そうと思ったのは、奈良にとてもご縁を感じたからでした。
そして、町家のような純和風の家に住んで、そこで整体をしようと思うようになりました。
自宅兼整体院なので、特に開業準備というものはありませんでしたが、気に入る家が全然出て来なかったので、物件探しにはとても苦労しました。
「一旦探すのはやめて、気長に待とう」
そう決めてしばらく経つと、ある不動産屋さんから「山田さん好みの家が出ましたよ!」と電話がありました。
やっと出てきた今の家は、一発で気に入りました。
白樺の意味
2007年に「シルバーバーチの霊訓」という本に出会いました。
私の人生観を大きく変えてくれた本です。
本の中に「シルバーバーチ」を和訳すると「白樺」と書いてあり、そこから白樺整体院にしました。
整体に関する考え方や、メッセージなど
整体をするのは私なんですが、「治そう(直そう)」としては駄目なんだと思っています。
身体を変えるのはお客さま自身。
一番大切なのは、お客さまの身体の中にある「治る力」を信じること。
技術は二の次で、私はその力が働きやすいようにお手伝いをするだけ。
私自身2007年から玄米食を始め(ちょっと痩せすぎたので2024年から五分づき米に変えました)、2008年から肉食をやめました(これは現在も続いています)。食を変えて、心も体も少しずつ変わって来ました。
ただ身体を整えるだけではなくて、そういう食べ物の話や、心の話なんかもしていければいいなぁと思っています。
身体だけじゃなくて、心にも届くような、そんな施術をしようと思っています。
最終的には、ちょっと触って、あとは対話するだけで楽になってもらえるような、そんな施術が理想です。
1時間ぐらいお客さんと喋って、
「で、今、肩こりはどうですか?」
「あれ!! 治ってる!?」
みたいな感じになればいいですね。
※施術に対する思いは、これを書いた2012年も今もそんなに大きく変わらないので、ほぼそのまま転載しています。
今の思いは下記リンクに書いていますので、興味がある方はどうぞ。
以上が私のおおまかな経歴です。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。