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そんな格好で!?

こんばんは「かいぶつ」です。

冒頭の挨拶のみ、僕の一人称を
「かいぶつ」
とさせて頂きます。

おはなしの中では
「僕」
で統一しようと思いますので、よろしくお願いします。

さて
前回のおはなしでは少し羽目を外してしまい、思いもしないことをいっぱい話してしまいましたが、今回は少しだけ反省し、真面目なおはなしをしようと思います。

僕は20代半ばで鬱になり、それを克服後、地元の社会福祉法人に就職しました。
以後、職場を変わりはしましたが、今も老人福祉の仕事を続けています。

今回のおはなしは、その社会福祉法人のデイサービスで送迎をしていた時のおはなしです。

その前にデイサービスについて簡単に説明しますね。

デイサービスとは!?

施設に通ってくる高齢者(以後、利用者と呼ぶ)に対し、食事や入浴、排泄等の介護を提供するサービスの事だ!
それ以外に自宅と施設間の行き来の送迎なども行うぞ!

ふぅ~( ´Д`)=3

それでね、僕もご多分に漏れず、他の職員と同じように送迎を行ってたワケなんですよ。

その日もね、いつもと同じように利用者を車に乗せて、一人ずつ自宅に送ってたんスよ。

一人一人無事に送り届け
後は85歳の女子
シゲ子さん(仮名)を残すのみだったんス。

けど…

そのシゲ子さん(仮名)が突然

「トイレに行きたいんじゃがの~」

って言ってきたんス。

その場からシゲ子さん(仮名)家までは、どう頑張っても15分は掛かるんスよ。

僕はシゲ子さん(仮名)に

「15分くらい我慢できますか?」

って聞いたんス。

その問いに対して、シゲ子さん(仮名)は何も言わず、静かに首を横に振ったんだ…。

公衆トイレを探そう!( ´∀`)

僕は決意し、頭の中にあるGoogleマップを広げたんス。

そして、近くに電車の駅を発見したんス。

よ~しよしよしよしよし。

嬉しさのあまり、犬を愛でる時のムツゴロウさんみたいなテンションになり、僕はその駅を目指したんス。

駅に到着した僕は、シゲ子(仮名)を連れてトイレに向かったんス。
その駅のトイレは、女子、男子別々ではなく、小便器が2つと個室の大便器が一室の男女共用トイレだったんス。

シゲ子(仮名)は足腰が弱く、歩行時には必ず横に付き添いが必要なんで、このトイレの構造はナイスっス!

もし女子、男子別々のトイレだったら、僕はシゲ子(仮名)を連れて女子トイレに入らなければいけなかったっス。

……。

ヨカッタ ( ´-`)

それはさておき、僕はシゲ子(仮名)の手を引き、個室のドアを思い切り開けたんス。

「何じゃこりゃあーッ!?」

思わず僕は松田優作ばりに叫んだっス。

和式じゃーん!!

足腰の弱いシゲ子(仮名)がこんな便器で用を足せるワケないじゃないか…。

天は我々を見放した!

「うっうっ( ノД`)… シゲ子さん(仮名)ゴメンよ…。このトイレ和式だ。」

って言おうとしたその刹那、シゲ子(仮名)は僕の手を離し、トイレに駆け込んだんス。

そして僕は、そこで生涯忘れることのない衝撃的な情景を目の当たりにするっ!

シゲ子(仮名)は穿いていたモンペと下着を下ろし

立ったままの状態で用を足したっ!

えっ?

そんな事、物理的に可能なの?

呆然とする僕を気にもせず、用を足し続けるシゲ子(仮名)。

「ゴメンなさいっ!」

慌てて扉を閉めた僕は、高齢者の底力に恐怖した。

トイレ内にはシゲ子(仮名)の

「ふうぇ~ぃ(´▽`)」

という声と排泄音のみが鳴り響いていた。

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