こんなにも空が青い日に
抜けるような青い空に、もくもくと立体的な雲が我が物顔で居座っている。ぎらぎらと照りつける太陽と、遠い場所で鳴る風鈴の音。
なぜか、この時期の土日休みがほかの季節よりも楽しい気分になるのは、私の中に残る夏休みの残滓のおかげなのだろうか。
そんなことをつらつら考えながら、木陰を歩く。境内までの道は、緑が多いお陰か日向よりも涼しい。長い参道を吹き抜ける風に、目を細める。
胸元にぶら下げた守袋が、ゆらゆらと揺れた。
その時、ひときわ強い風が吹いて、私の被っていた帽子がとばされた。焦げ