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教会で乞食が呉れたウィスキーは穴熊みたいな味がしたの


ポピーはポピーの書く文章が大好きだ。
何度も読み返してはその度にアルカイックスマイルを浮かべてしまうほどに。

そりゃあそうだ。
自分の好きな素材を、
自分の好きな調味料で、
自分の好きな調理方法で、
自分の好きな皿に乗せて出すのだから。


無論、それらを全て自前で用意する必要があるが、
作文においては、想像力と最低限の書く術さえあれば、
そんなことは、いともたやすく達成できてしまう。

セックスが下手な人はいるが、オナニーが下手な人はいない。

そう、自慰。自慰なのだ。

そんな自慰行為ではじめた作文のはずなのに、
せっかくこしらえたものだからと、
人様に読まれたい、さらにいえば面白がられたい、
いうイヤシイ欲望がそこに芽生えてしまうのだから、タチが悪い。

さらにもっとタチが悪いのが、
自己評価がお山のやうに高いぶん、
人様からの反応の期待値も随分とお高くなってしまうことだ。

そして、実際の反応はどうか。


もうね、アナタガタの了見というものがよくわかりましたよ。

アナタガタは何かあるとすぐに思いやりだモラルだSDGsだESGだと口にしますがね、
ポピーという五分の魂をいともたやすく見捨てて、そこでお茶を啜ってらっしゃるわけですね。

言っていることとやっていることが随分と異なるようですよ?言文不一致体ってやつ?
お手紙なんか漢文で綴ってらっしゃるんでせうね。

いいですよ、いいですよ。
そっちがその気ならね!

ポピーは今後、
すべての作文をフランス語で書いてやろうか?!

ってもちろんそれは、ある種のたとえですけどね。はい。

そんなことをしたら、数少ない好意的な反応を示してくだすっている方に失礼ですし、

つか、ポピーはフランス語わかんないし。




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