教室開講のお知らせ&SGW杯決勝
皆様こんばんは。
更新が滞ってしまっていますが、なるべく早く元に戻したいと思います。
さて、まずはお知らせです。
横浜の宇宙棋院にて、私の教室を開講します。
毎月第2・第4日曜日13時~15時です。
直前のお知らせとなって申し訳ありませんが、初回は11/10(日)となります。
内容としては講座と指導碁の形で考えていますが、参加者の皆様のリクエストもどんどん取り入れて、良い教室にしていきたいと思います。
初回体験もありますので、ぜひ一度遊びにいらしてください。
よろしくお願いいたします。
さて、11/2(土)、3(日)に第7回SGW杯本戦が行われました。
少し時間が経ちましたが、優勝決定戦を振り返っていきたいと思います。
3連勝で勝ち残ったのは安斎伸彰八段(黒)と秋山次郎九段でした。
白1では白Aも自然な手ですし、白BやCと足を伸ばしたくなるプロも多いでしょう。
しかし隙が少なく、最も眼形の厚い白1を選んだのはいかにも秋山九段らしいですね。
一方、黒2は驚きの一手でした。
平凡に黒Dと飛ぶプロが多いと思いますが、あえて狭いところに打ち込んだのは安斎八段ならではの厳しさですね。
白13の天王山に回れたのは大きいですね。
白十分の態勢となりました。
白1の攻めに対して、黒2、4は安斎八段らしい粘りでした。
AやBの断点を強調しつつ、左下隅に黒Cなどの狙いを見ています。
白3の下がりは隅を守りながら黒を攻める手で、誰しもこう打ちたくなります。
しかし、その前の白1のツケは、「おおっ」と思わせますね。
これはどういう意味でしょうか?
黒1~7で分断されますが、白8と反撃しました。
この後、黒Aのツケコシは白B、黒C、白Dでシチョウに取れるというわけですね。
白×が働いています。
具体的な進行を想定して打つのがプロのモタレですね。
白Aに備えて、黒5の守りは仕方ありません。
白8まで渡って一安心です。
黒1と守りましたが、ここで白2、4と中央を守ったのが秋山九段らしい落ち着きでした。
左辺黒は一手では治まらないので、慌てて攻めず自身を固めておこうというわけですね。
後に白Aで黒×を取る手も保証されるので、右上白の補強にもなっています。
黒3と打ったところで、白4と攻めを再開しました。
それにしても白8、白10とはいかにも力強いですね。
隙あらば全部取るぞいう気迫を感じます。
黒は形が崩れましたが、そこを力でなんとかするのが安斎八段の碁です。
黒9とツケ、白の薄みを突いていきました。
白7まで、ややこしいことになりました。
黒Aの切りが心配ですが、白Bと切って支えています。
ここで黒はCと打ち、白D、黒Eと生きていれば無難だったでしょうか。
黒Fの狙いも残ります。
実戦は白△まで白がすっかり厚くなったうえ、まだ左下黒が生きていません。
しかし、黒Aと手を入れている余裕は無いとみて、実戦は黒Bから右上白に攻めかかりましたが・・・。
白5まで先手で右上白を救出し、白7に回って左下黒を仕留めて決まりました。
秋山九段の終始落ち着いた打ちぶりが印象的な一局でした。
ぜひnoteのフォローをよろしくお願いいたします。
なお、noteの会員登録についてはこちらをご覧ください。
また、記事にコメントもできるようになりました。
お気軽にご投稿ください。