山と仕事と事業の話|快適かつ安全に苦行を楽しみたい
はじめに
こんにちは。えりりんこと白井恵里です。株式会社メンバーズ(東証プライム)執行役員 兼 メンバーズデータアドベンチャーカンパニー(以下DA) カンパニー社長をしています。DAは企業のデータ活用を支援する事業をやっています。事業立ち上げ時から社長を務めています。
富士山かかってこいや
今回は課題と対応策立案の話。
わたくし、先日残雪の富士山にバックカントリーに行くためにでかけてきました。バックカントリーはみなさんご存知(?)ゲレンデではない山を足で登ってスキーで滑りおりてくる遊びです。多くの場合、スキー板の裏に滑り止めをつけて、スキー板のまま山を上り、滑り止めを剥がして滑り降りるのですが、富士山はもろもろの条件の関係でスキー板のまま登るには不適です。そのため、板をザックに括って背負って登ります。
すると何が起きるか。重いです。スキー(ビンディング込み)の重量は手持ちのものは8kg超え。これを普段の荷物に追加で背負うわけですから大変です。そこで実家を大捜索して4kgの古い板が見つかったので今回はそれを使うことにします。 とはいえ板のみで4kgの重量アップです。私が普段背負っている荷物が6-8kgですから150%くらい重くなるわけです。
同じ運動をしたときの消費カロリー≒疲労度合いは体重プラス身につけているものの重量に比例しますから、重ければそれだけ疲れるわけです。ちなみに私、体格が小さいのでこれまで軽量化を志向しており、荷物10kg超えは未体験ゾーンです。
そして相手は富士山です。登山口からの標高差は1350mですが、山頂までいくと6時間以上登ると言うではないですか。私の主観では登りが3~4時間超えてくるときついなーって感じです。きついなーゾーンに入ってからまだ倍くらい歩くということになります。私史上最もつらい山行になるかも知れません。何を隠そうこのわたくし、レジャーに苦行を持ち込んで喜ぶタイプの人間です。望むところだかかってこいや。
とはいえ快適かつ安全に楽しみたい
そんなわけで気合いは十分ですが、私は全ての山行において快適かつ安全に山を楽しみたいです。それが望ましい状態であり、ゴールです。
しかし富士山に関しては、このままではそのゴール達成に不安があります。 出たとこ勝負で行っても、運がよければ何事もなく楽しんで帰ってこれると思うんですが、私はビビリなので「運がよければ大丈夫、悪かったらわからない」みたいな不確実性は嫌いです。できるだけ潰しておきたいです。
じゃあ対応しましょうと決めて、富士山バックカントリーを快適かつ安全に楽しめることを目指してトレーニングすることにしました。これが課題。
じゃあどういう対応策を取るか。順番に考えます。ゴール達成のために不足しているものを洗い出し、制約を考慮しつつ一つずつ潰します。
富士山山行でゴールを達成するために何をクリアすればいいか。今回の不安要素は、ほぼ私にとって未経験だったり経験が薄い要素と一致します。
それらを列挙すると、
a.重い荷物(10kg~)
b.登りが長く、登り一辺倒(6時間以上)
c.雪の斜面で斜度がある
d.アイゼン(雪の斜面を登るために靴につけるスパイク)やブーツで足元が重い
e.そもそも残雪の富士山でどんなリスクがあるか想定しきれないし、知らないリスクは察知もできない
といったところ。
制約としては、一人でトレーニングしたい、あんまりお金も時間もかけたくない、課題を設定した時点で予定日までさほど期間がないし、予定を延期することは選択肢に入れないってあたり。これらの制約ゆえ富士山に行って予行演習することはできないですし、雪がある他の山に出かけるのもちょっと難しい。また、スキーで滑り降りるのでなければ下りにもそこそこ時間がかかるので、6時間以上登って歩いてくだる行程を日帰りでやると、行程に安全バッファを入れられず、単独行の安全管理上不安がある。宿泊だと時間とお金がかかっちゃう。不安要素を独力で完全に潰せるまで富士山に行かないという選択も取れない。
さて、a~eをどうクリアしていくか。基本的には経験を積めばちょっとは前進するはずなので、できるだけ再現します。
a~b.近場で重い荷物を背負って登り一辺倒の長い登りを登ることはできそう
c~d.雪がある山にいけないので再現が難しい
e.リスクの想定、察知、対応ができるプロの手を借りる(=ガイドを雇います)
となりました。
a~bは、とりあえずいつもの荷物に重りを入れて10kgの荷物を背負って近くの山に行って来ました。登り累積標高差1700mちょい、登り時間は5時間弱。安全バッファのかねあいで登り時間はやや物足りないですが、そこまで疲労困憊することなくまあ問題なく歩けたので、ちょっと安心。
c~dに関しては仕方がないので、雪の斜面で使う特有の筋肉を自宅で筋トレして鍛えたり、足にアイゼンとブーツの重量と同程度の重りをつけて生活するという方法で代替しました。十分ではないが仕方がない。
a~dの不十分さも込みで、eで吸収することにしましょう。
次回があるよ
ということで、プロの手を借りるというワイルドカードに全てを吸収させつつ、割と労力を割いて準備して迎えた本番当日。万全ではないにしろ、できるかぎりのことはして準備万端です。結果やいかに。 長くなったので次回に続きます!次回は富士山当日編〜プロの何にお金を払っているか〜です。
(続きものでした)
後編はこちら。
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