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山と仕事と事業の話|フィードバックをどう活かすか

はじめに

こんにちは。えりりんこと白井恵里です。株式会社メンバーズ(東証プライム)執行役員 兼 メンバーズデータアドベンチャーカンパニー(以下DA) カンパニー社長をしています。DAは企業のデータ活用を支援する事業をやっています。事業立ち上げ時から社長を務めています。

「山と仕事と事業の話」シリーズは白井が仕事や事業の話にかこつけて山の話をしたいだけの軽い雑文です。社内向けコラムとして書いていたものですが、特に社内向けだけに閉じる理由がないのでnoteに掲載します。
山はいいぞ。

※山は素人です。大体適当なことを言ってます。事業も一回目の素人です。個人の感想を言っています。あしからずどうぞ。

フィードバックをどう活かすか

まず体験談から入ります。 私、大学のころ、少しだけアルペンスキーをやっていました。アルペンスキーというのは、スラロームとか、ダウンヒルとか、障害物の間をターンしながら通過してタイムを競うレースですね。(「山と仕事と事業の話」なので、スキーは山に入るかという問題があるのですが、スキーは山に入るものとします)

アルペンスキーの合宿ではチームみんなでレースのコースを作って、一人ずつ滑り、滑るたびにコーチからフィードバックを貰います。「もっと胸張って」とか「ターンの始動が遅い」とか、そういう感じのフィードバックです。
これ、フィードバック受ける方は「胸張ってるけどな」「これ以上どうやって始動早めるんだ?」みたいな気持ちになります。なりました。
なのですが、一度素直に受け入れて意識して滑ってみます。すると、「少し良くなったけどまだ足りない」とか「今のはすごく良い。次はここを意識して」とか言われます。で、また言われたことを意識して滑ることの繰り返しです。 一日単位だと「これで良くなったの? よくわかんないな」って感じなんですが、一ヶ月もそんなことをやっていると、一ヶ月前と自分の滑りが変わっていて、対応できる幅が広がったりタイムが伸びたりしていて、よくなっているのが自分でもわかります。

ここで行われていることは、「自分の認識と現実とのギャップを埋める作業」なんですね。スキーは多分、状況にあわせた正解イメージを知って、イメトレして、体現する、という作業の繰り返しによって上達していく要素が強いと思うのですが、イメトレ後の体現のフェーズでは、自分の認識と自分が実際に行っている動作って、思っている以上にギャップがあります。ありました。
ビデオを撮ったりすると一目瞭然です。結構ショックです。

自分の認識は正解イメージをもとにして作られたイメトレをもとにして作られているはずなので、ここでは自分の認識に自分が実際に行なっている動作を近づけていくことが上達の第一歩となります。 そのために、

  • コーチのネガティブフィードバックを受けて自分の認識との差を認識する

  • コーチのポジティブフィードバックを受けて正解イメージを体現できた状態の自分の体の感覚を知る

ということをします。 この体験を通して私が身につけたのは、

  • フィードバックが納得しづらいものであっても、一旦受け入れてやってみる

  • やってみて上手くいったとフィードバックされたらその状態を覚えて、再現する

という所作です。 もちろんフィードバックは合う合わないがあるので、受け入れてやってみてもうまくいかないこともあります。
ただ、フィードバックを受け入れるときにあうかどうかをスクリーニングするのではなく、一旦やってみてから判断します。そのなかで上手くハマりそうなものを取り入れていきます。

脳死でやってみる、やってみてから判断する

無理矢理仕事の話っぽく落とすと、これは仕事でも役に立ってるなと思います。
仕事でも、自分にとって理解できない、納得できないフィードバックを受けることがよくあります。フィードバックをする側はこちらが持っていない情報を持っており、その見地から話をしていることがほとんどなので、自分の持っている情報では理解、納得ができないという現象が起きるのです。一度やってみて、効果がでそうなら続ける、でなさそうならやめる、ということを繰り返していると、意外と効果がでるものが多いなと感じます。 まあ私は細かいことは考えるよりやってみるタイプで、これまでの仕事環境がそれに合っていたし、それに合う仕事環境を選んできたという事情もあるのですが。

えっと、なんだっけ、昨今はVUCA時代の変化の激しいビジネス環境だそうですので、受けたフィードバックを脳死でやってみて、効果がありそうなものだけ続けるというのは、一理ある考え方・態度なんじゃないでしょうか。 ということで本日の白井さんのお気持ちでした。

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