フォロースルー
路上ライブというものをしてきた。
結果から言うと特に何かが起きたわけではなかった。
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過去を振り返ってみると、
5年ほど前に、ママチャリで大阪から東京へ向かい、道中で路上ライブをする、と言う謎極まりない企画をした以来の路上ライブだった訳ね。
路上ライブっつうのは、公道を使っているので、
基本的に条例違反になる。
し、そもそも音楽は各々の好き嫌いがあるので、
公的な場所で誰かの気分を害する可能性を孕んでいるとしたら
それを積極的に行うと言うのは、どうも自分の倫理観に反するものがあった。
※やってる人を否定する意図はないです。悪しからず。
ともあれ、改めてやってみると色々と感じることはあった。
誰もほぼ視線をこちらに向けないとは言えど
久しぶりに人のいるところで歌ったので、シンプルに気持ちよかった。
足を止めないまでも、あの場所を通った人に刺さる言葉を投げかけられていたらとても嬉しいなあと思う。
反応がない以上、それを確かめる術もないのだけれど。
一応、みんなが知ってる曲を最初に歌ったんだが、
特に効果はなかった。笑
みんな忙しいのだ。仕方ない。
それでも足を止められなかったのはなんだかんだ悔しかったりはする。
しかしだ、今まで自分が「違う」と思っていたことに
30歳を超えても挑んでいくことは大事だと思ってる。
自ら距離をとっていたところに今回向かった訳で。
ある意味では自分の殻を破るような作業。
卵は自分で殻を割るときは生命の誕生だけれど
他人に破られる時は料理になる時だ。
っていうのはどこかの偉い人が言ってたけれど、
そう考えると、また生まれ変わったようなフレッシュな気持ちである。
最近ライブしてなかったので
後記みたいなのは書けなかったのだけど、
これはフォロースルーみたいなもので、
バットにボールが当たったインパクトの瞬間と同じくらい
ボールを遠くに飛ばすにはフォロースルーが大事なのだ。
決して多くの人に読まれている訳ではないけれど
これは海面に落ちた一雫であり、いつか対岸に届いた時に
誰かが見つけてくれると信じて書いているのだ。
これは、フォロースルーであり、対岸に届く一雫であり、いつかどこかで起こるバタフライエフェクトであり、伊坂幸太郎のフィッシュストーリーでもあるのだ。
なんつうのは夢見すぎか。
いや、いいやん。夢くらい見させてくれよな。その方が楽しいねんからさ。