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アメリカの教育原理を徹底解説!効率性とエッセイ文化の秘密とは?

みなさんこんにちは!しらいです!

ミルプです!

さて、今回は「経済原理」、特にアメリカの教育文化のお話をしていきましょうか。参考書はこちらです↓↓

やっと本筋みたいなところに入るんですね。
前回は、まさかまさかの「範疇(はんちゅう)」の話でしたからね。

いやー、すみませんね…
でも、範疇が大事だということは理解してもらえたかと思います。

それで今回はアメリカですね!

そうです!
アメリカの教育では「効率性」「有用性」をすごく重視するんですが、この教育が、どんなふうに思考に影響するのか見ていきましょう!

効率重視…
そうやってボクのことを時短で済ませようとしてるんですか?
やっぱり、ボクとの関係は遊びだったってことですか?

めんどくさいな…

ちょっと、ちゃんと拾ってください。

話を短くするのは効率的かもしれないですけど、ちゃんと伝えたいことがたくさんあるので、最後までしっかり聞いてもらいます。
どうぞお付き合いください。

告白?

いい加減にしてください…

はーい!


アメリカ教育における二つの主要な論理


質問です!

なんでしょう?

「効率性」とか「有用性」って言ってましたけど、アメリカの教育にはそれ以外にも何かあるんですか?

あります!アメリカの教育文化をざっくり言うと、「社会的効率主義」「進歩主義教育」という二つの論理が大きな柱なんです。

もしかして、難しい言葉を使うことで、自分を頭よく見せようとしてますか?

いやな言い方するな…
ちゃんと説明します。

お願いします!

「社会的効率主義」というのは、"効率" "有用性" を重視する考え方です。これはエッセイに代表される表現法です。

でた!エッセイ!
前回前々回に出てきた!

「進歩主義教育」というのは、人間の “経験” や “創造性” を重視する考え方です。

うーん、「社会的効率主義」「進歩主義教育」”車の両輪” みたいな感じですか?

両輪というよりも、社会的効率主義がより重視されていて、進歩主義教育はそれを補完する役割を担っている感じです。

なるほど。
効率主義の裏側には、「経験は大切だよー」っていう進歩主義教育があるということですね。

そういうことです。

とくに、「エッセイ」で求められるのは、前者の「効率主義的」な論理。
そして、「クリエイティブ・ライティング」は、後者の「進歩主義的」な側面と結びついていると言われています。

また知らない単語が…

ちゃんと説明するので安心してください!
まずはエッセイからいきましょう!


エッセイ教育:効率性と目的達成志向


「エッセイ」ってたしか、作文みたいなイメージでしたよね?

そうですね。でも、アメリカのエッセイは、いわゆる「結論ファースト」ってやつです。つまり先に主張を明確にして、そこから根拠や証拠を展開していくのが基本スタイルです。

あー、ちょっと前に言ってたのを思い出してきた!
最初に「これが言いたい!」って結論を言ってくれると、読む側もわかりやすいですね。

それも効率重視の一面なんですよ。目的をハッキリさせて、そこから逆算して必要なプロセスを組み立てる。

アメリカっぽいな…

これを「逆因果律」と呼ぶんですが、要は「ゴールを設定 → 必要な行動を逆算」する考え方ですね。

なるほど。逆算思考で、先に「こうなりたい!」って決めちゃうのか…
そこから「じゃあ何をすれば達成できるか」を考えるのね。


クリエイティブ・ライティング:
経験の内的な意味の追求


ただ、アメリカの教育が全部「効率一辺倒」ってわけでもなくて、クリエイティブ・ライティングも盛んなんですよ。

その変な横文字の説明を!

そこまで変じゃないでしょ。

「クリエイティブ・ライティング」
直訳すると、「創造的に書くこと」ですね。日本で言うとなんですか?

そうですね、いい機会なので、ミルプさんにお伝えしておきたいことがあります。

説教だったら許しませんよ?

そんな日本語聞いたことない…
「説教だったら許さない」ってどの立場の人が言うんですか?

いいから早く!

ミルプさんの「日本で言うとなんですか?」という発言、注意が必要だと思いました。

なんでですか?
自分が知ってるものに当てはめた方がわかりやすいですよ。

そうですね。物理的なものだったら、それでいい場合もあると思います。

ただ、今回のように、海外の概念を無理に日本の概念に当てはめようとすると、それぞれの概念が持つ固有の背景や目的が曖昧になり、本質的な理解を妨げる可能性があります。

あー、なるほど。

たとえば、「クリエイティブ・ライティング」を日本の「作文」としてしまうと、その創造性や個性を重視する側面を見落としてしまう可能性があるんです。

うんうん。

海外の概念を理解するときには、その概念が生まれた文化的背景や歴史的経緯を考えて、無理に自分たちの文化の概念に当てはめるのではなく、「そのまま」理解することが重要です。

なるほどですね!

それで、クリエイティブ・ライティングについて話していこうと思うのですが…

「クリエイティブ・ライティング」って日本で言うとなんですか?

タイムリープしてる!!??

未来で待ってる。

うん、すぐ行く。走っていく。

なんですかこれ?

はやく説明してください。

お前が始めた物語だろ。

クリエイティブ・ライティングは、「経験の内的な意味」を追求し、個性や創造性を発揮することを重視する、アメリカの教育における独自の表現法です。

ほーん。

経済が好調で社会が比較的余裕のあるときは、こうした、創造性や独自性を重視した文章表現が活性化するって話もあります。

逆に不景気になると、また実用性や効率の高いエッセイ教育に戻るっていう “揺れ” があるらしいです。

めっちゃおもしろいですね。
お金に余裕があると、人は芸術にいくってことか…


歴史教育:因果関係と個人の責任


次は歴史教育についてです。これは前回ちらっと話しましたね。

アメリカの歴史の授業って具体的にはどんな感じなんですか?

アメリカの歴史教育は、原因と結果を明確に切り分けるのが特徴です。割と局所的な因果関係に注目して、「この出来事の直接的な原因は何か」を突き止める感じです。

へー!遠い背景とか複雑な要因はあんまり重視しないんですか?

アメリカは広いですし、州ごとに「教育制度」や「文化的な背景」に違いはあるのですが、基本的には直接的でわかりやすい因果に注目する傾向が強いみたいです。

そうなんですね。

アメリカの歴史教育でおもしろかった話をちょっとさせてください。

いやですけど。

スッとやらせてくださいよ。

手短に!

南北戦争の授業では、まず「リンカーンは南部に対して軍隊を使うべきか」という問いを設定し、子どもたちに、リンカーンになったつもりで決断させます。

はいはい。

このとき、先生は「何を達成したいのか」という目的を重視して、その目的達成のための手段となる行為に焦点を当てるんですよ。

これって、最初の方にあった「逆因果律」の考え方ですよね?

そうなんです。このように、目的から遡って原因を考えるという「逆因果律」的な思考が、アメリカの歴史教育の特徴の一つです。

おもしろいですね!

さらに、アメリカでは、歴史を動かす主体は「自分で考えて行動した個人」だと考えます。

あー!進研ゼミでやったところだ!

前回ふれたところです…

失敗したら個人に責任がくる感じですよね?

そうです。結果への責任も個人に帰属する。これがアメリカの個人主義と結びついてるんです。


意思決定の訓練:シミュレーション授業


個人で決断して、責任を負うって大変ですけど、ちゃんと授業で練習もするんですよね?

その通りです。「シミュレーション授業」っていうのがあって、生徒が情報を整理して意思決定するプロセスをゲーム感覚で学ぶんですよ。

たとえば?

西部開拓者シミュレーション!!

そそるネーミング!どんなゲームですか?!

生徒はグループに分かれ、「西部開拓者の幌馬車(ほろばしゃ)隊」として、オレゴンを目指す旅をシミュレーションします。

うんうん。

生徒は、水、食料、安全なルートなど、旅の途中で直面する様々な課題に対して、複数の選択肢の中から一つを選び、決断を下す必要があります。

先生は、サイコロを振って旅の運命を決定し、生徒は自身の決断に責任を持ち、その結果を受け入れることを求められるんです。

それでそれで?

この授業では、「今、何が一番必要なのか」を考え、入手可能な様々な情報について、目的達成のための長所と短所を比較し、判断するという決断のプロセスを育むことができます。

成功しても失敗しても、「自分の決断がもたらす結果」を学ぶわけです。

そうやって決断力を育てるのか!


大学入試:課題エッセイと個性の重視


アメリカでは、高校卒業後の大学入試にもエッセイが登場するんですよ。
日本だと作文や面接などもありますけど、アメリカは「課題エッセイ」の比重がかなり大きいみたいです。

大学入試で「課題エッセイ」っていうと、志望動機を書くんですか?

志望動機に加えて、与えられたテーマに対する自分の体験や思考をまとめるんですね。たとえば「人生最大の失敗と、そこから学んだこと」とか。

それを読んだ大学側は、「この子、"批判的思考" も "ポジティブな思考" もバランス良く持ってるな」とかを見るわけですか?

まさにそうです。
それに加えて「この子がうちの大学に来たら、どう貢献してくれるのか」っていう点を重視するんです。効率的かつ実用的ですよね。

USA…


多文化教育と決断力の重視


アメリカって移民の国でもあるから、多文化教育も必要そうですよね。

めちゃくちゃいい視点です!
1960年代〜70年代に社会規範が大きく揺れた時期があって、そこから特定の価値観に囚われない「決断力と分析力」を養う教育がさらに重要になりました。

1960年代〜70年代には何があったんですか?

「教育分野」と「社会変動」に分けてみていきいましょう。

難しそう…

自分で聞いておいて、その目はないでしょ…

まあでも、ちょっと専門的なので、軽く触れる程度にしておきます。

お願いします。

教育分野では、社会科教育の大改革、「なぜ」を問う授業方法の導入スプートニク・ショックの影響、があります。

むずいなー。

「なぜ」を問う授業方法の導入が結構大事で、この改革の中で、歴史の授業では「なぜ特定の状態が存在していたのか」「なぜ特定の出来事が起こったか」と、原因を特定する質問が推奨されるようになりました。

それ以前は、出来事を時系列でたどる説明が主流であったので、これは大きな変化だったんですよ。

なるほどね。

社会変動では、公民権運動、ベトナム戦争、カウンターカルチャー運動などがありました。これは説明不要かと思います。

そうですね。詳しくは知らないですけど、社会的に大きな出来事ということはわかります。

多文化教育に話を戻します。
多様なバックグラウンドの人が集まると、みんな価値観が違うので、適切な判断力がないと社会が崩壊しちゃうんですよ。

そういうことですね。


結論:アメリカの教育原理の特徴と課題


まとめると、アメリカの教育は効率性・目的達成志向・個人責任・決断力をめちゃくちゃ重視するわけです。

効率よくゴールに向かうのがいい反面、遠回りに隠された ”深み” みたいなものは見落としがちかもしれないですね。

いい指摘ですね。

ただ、進歩主義教育やクリエイティブ・ライティングみたいに「経験の内的意味」や「個人の創造性」を重視する流れもあるので、一概に「効率だけ!」でもないんですよ。

最初にしらいさんが言ってた通り、「効率主義」を軸にしながら「進歩主義」で補完して、全体としてバランス取ってるって感じですね。

そう考えてもらえれば OK です。
読者のみなさんも、アメリカの教育原理を知ることで、新しい視点が得られるかもしれませんね。

なんかエッセイ書きたくなってきた。

結論ファーストですよ。

「もうこれで終わってもいい。だからありったけを」

急にゴンさんでてきた…
「もうこれで終わってもいい」が結論で、「だから」以降が理由ですね。

ですです!

こんな説明させないでください。

「制約と誓約」で効率アップ!

ちょっとなに言ってるかわからないので終わります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
次回はフランスの教育原理について話していきたいと思います!

それじゃあみんな、ばいばいぷー!

すろすろすろーす!


お知らせコーナー


お知らせコーナーでぷー!

語尾うるさいですね。

は?

真顔で「は?」はやめて…

はやくお知らせをしましょう!

noteのマガジンがいっぱいあるので、ここでいくつか紹介します!

了解です。

まずはこちら!

ボクがいる…

サムネイル適当ですね…
こちらのマガジンは、「FiNANCiE」というサービスや、「SWC」というコミュニティに関連したnote記事がまとまっています。

最近は更新していないみたいですね。

そうですね…
メンバーさんのオススメ本をまとめた記事があるので、更新してみようかしら…

すごい顔してる…

SWCについて気になった方はぜひチェックしてみてください!

会員登録時に【2JJDXN】を招待コード欄に入力すると、トークンがもらえます!

ほかにはありますか?

次は「コテンラジオ(非公式)まとめ」です。

みんな大好きコテンラジオ!
どうなんでしょう?記事は読まれてますか?

正直あんまり読まれてないですね。

そうなんですね!

今は「お金の歴史」をまとめてるんですけど、Xでの拡散キャンペーンで広がるかな、と思ったけど全然でしたね。

noteとXを連携している人がそんなに多くないのかもしれないですね。

試行錯誤していきます。

がんばってください。

最後はこちらです。

でた!

こちらは、日本の方の海外挑戦を応援するために書いた記事がまとまっています。年が明けたので値上げしましたが、必要としている人からしたら余裕でペイすると思います。

マガジンはこれで全部ですか?

ほかにもあるので、また紹介させてください!

はーい!

お知らせは以上です!
ありがとうございました!

また次回でぷ!

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しらい
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