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あたらしい投資のかたち カブアンドが描く未来

みなさん、こんにちは!
しらいです!

不定期でやっております、気になっているサービスを調べてみるコーナーです。今回は、カブアンドについてまとめてみたいと思います。

以下の目論見書を見ながら、Q&A方式でまとめています。

https://kabuand.com/prospectus.pdf

サービス内容について動画で見たい方は、以下の動画をご視聴ください。

注意事項

本記事は目論見書の内容を一般的に解説したものであり、特定の投資判断を推奨するものではありません。株式売買に関する最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。また、投資には元本割れのリスクが伴うことを十分にご理解のうえ、目論見書を詳細にお読みください。


目論見書とは?

はじめに目論見書について説明します。

目論見書とは、企業が資金を調達するために作成する重要な書類の一つです。具体的には、企業が新たに株式を発行したり、上場したりする際に、その事業内容や財務状況、資金の使い道、投資のリスクなどを詳しく記載した公式な文書です。この書類は、投資家がその企業に投資するかどうかを判断するための基礎情報として提供されます。

目論見書を読むことで、以下のような情報が得られます。

  • 企業のビジョンや事業内容:その企業がどんなビジネスをしているのか、どのような市場で活動しているのかがわかります。

  • 財務状況:売上や利益、負債の状況など、企業の健康状態を確認できます。

  • リスク:投資にはどんなリスクがあるのかが明確に示されています。

  • 資金の使い道:企業が調達した資金をどのように使う予定なのかを知ることで、成長計画を理解できます。

一般的な例

例えば、ある新興企業が新技術を開発するために資金を募集している場合、その目論見書には以下のような情報が載っています。

  • 新技術が市場でどのように役立つか

  • 企業がこれまでどのような実績を持っているか

  • 投資家にとってのメリットとリスク

目論見書をしっかりと読むことで、投資家はその企業の将来性やリスクをより深く理解し、納得のいく投資判断ができるようになります。


1. カブアンドってどんな会社?

カブアンドってどんな会社?

カブアンドは、"目指せ、国民総株主"をスローガンに、日本経済の活性化を目指して活動する企業です。生活に密着したインフラサービス(電気、ガス、モバイル、インターネット回線など)を提供することで、投資への参加を促進しています。

事業内容

カブアンドは、以下の生活インフラサービスをワンストップで提供しています。

  • 電気・ガス

  • モバイル通信

  • インターネット回線

  • ウォーターサーバー

  • ふるさと納税サービス

ビジネスモデルの特徴
サービス利用者が「株主」になれる仕組みを採用。具体的には以下の通りです。

  1. サービスを利用するたびに「株引換券」が付与されます。

  2. 引換券を集めて申請することで、自社発行の「カブアンド種類株式」と交換できます。

この仕組みにより、利用者自身が企業の成長に関わり、日本経済の活性化にも寄与します。

なぜカブアンドはこのサービスを始めたの?
カブアンドは、「国民総株主」の実現を目指し、日本経済の活性化を促進するために設立されました。

従来の株式投資は、証券口座の開設や手続きが必要で、初心者にはハードルが高いものでした。カブアンドは、このハードルを取り払い、日常生活の中で株式投資を始められる仕組みを提案しています。

このサービスの狙い

  1. 株式投資の裾野拡大
    電気やガス、インターネットなど、誰もが利用する生活インフラサービスを通じて株式を取得できる仕組みを導入。これにより、「投資に興味はあるが始めるきっかけがなかった」層を取り込み、投資の裾野を広げます。

  2. 顧客基盤の拡大とロイヤルティ向上
    株主になることで、利用者は企業の成長を共有できる立場になります。これにより、企業への愛着が高まり、顧客基盤の拡大やロイヤルティ向上が期待されます。

  3. 新たな資金調達の仕組み
    カブアンドは、株引換券を通じて株式を発行することで、事業拡大に必要な資金を調達します。この仕組みは従来の資金調達方法とは異なり、利用者と企業が共に成長できるモデルです。


2. カブアンド種類株式ってなに?

どんな株式を発行するの?
カブアンドが発行するのは「カブアンド種類株式」という特別な株式です。普通の株式とは少し異なる権利内容を持っています。


普通の株式と何が違うの?
普通株式と大きく違う点は、議決権がないことです。
これは、多くの利用者が株主になることを想定し、会社の意思決定を効率的に進めるための仕組みです。簡単に言えば、「経営の方向性を決める投票には参加できない株式」ということですね。


Q: えっ、それって不利じゃない?
一見、不利に感じるかもしれませんが、安心してください。カブアンド種類株式には次のような特典があります。

  1. 普通株主と同じ配当金がもらえる
    利益が出た際の配当金は、普通株式と同額です。つまり、経営には参加しなくても、利益の分け前はしっかり受け取れます。

  2. 上場後に普通株式に変わる権利がある
    カブアンドが上場すれば、種類株式1株を普通株式1株に交換できます。上場後は議決権も手に入ります。


じゃあ、上場するまではどうなるの?
上場するまでは議決権がない状態ですが、普通株式と同じ配当金を受け取れます。また、カブアンドの成長を一緒に応援できる株主としての立場を持つことができます。


メリットとデメリット

メリット

  1. 上場による値上がり益
    カブアンドが将来的に上場し、株価が上昇すれば、普通株式に転換した後に売却して利益を得られるチャンスがあります。これは「株主ならでは」の魅力です。

  2. 配当金
    上場前でも、普通株主と同じ配当金を受け取れます。つまり、「株主としての分け前」はしっかり確保されています。


デメリット

  1. 議決権がない
    カブアンド種類株式には、会社の経営に意見を言う「議決権」がありません。言い換えると、「応援席からサポートする株主」といった立場です。

  2. 残余財産分配なし
    万が一、会社が解散した場合、普通株式のように残った財産を受け取る権利はありません。このリスクを理解した上で保有する必要があります。

  3. 譲渡制限
    カブアンド種類株式は、会社の承認がないと他の人に譲渡できません。つまり、自由に売買することはできない仕組みです。

  4. 上場の保証がない
    カブアンドが必ず上場するわけではありません。また、種類株式が普通株式に転換されるタイミングも未定です。長期的な視点を持つことが大切です。

こうしたリスクを理解した上で保有することが重要ですが、カブアンドの成長を応援する株主として参加できるのも大きな魅力です。

このように、カブアンド種類株式にはメリットとデメリットがあります。次は、具体的に株主になる方法について見ていきましょう。


3. どうやって株主になれるの?

カブアンド種類株式を買いたいけど、どうすればいいの?

カブアンド種類株式を手に入れる方法は、普通の株式のように証券会社で購入するのではありません。カブアンドのサービスを利用すると付与される「株引換券」を集め、それを使って株式を交換します。具体的な流れを見てみましょう。


株主になるまでの4つのステップ

1. カブアンドのサービスを利用する

電気、ガス、モバイル、インターネット回線、ウォーターサーバー、ふるさと納税など、カブアンドが提供する生活インフラサービスを契約・利用します。

例: ふるさと納税をカブアンドで申し込むと、返礼品、そして寄付金額に応じた「株引換券」がもらえます。

2. 株引換券を受け取る

サービス利用金額などに応じて、「株引換券」が付与されます。具体的な付与条件はカブアンドの利用規約に記載されています。
ポイント感覚で株引換券がたまる仕組みをイメージしてください。

3. 株引換券で株式を申し込む

カブアンドが募集を行うタイミングで、貯めた株引換券を使って株式を申し込みます。申込方法や受付期間はカブアンドから案内されますので、最新情報を確認しましょう。
「株引換券○枚で1株」といった形式が想定されます。

4. 株式の割当と取得

募集が終了すると、引換券と交換でカブアンド種類株式が割り当てられます。指定された受渡日に株式を取得し、晴れてカブアンドの株主となります。

いつから株がもらえるの?

株式の受渡日は、2025年6月20日を予定しています。ただし、これは今回の募集に関する日程です。次回以降の募集では受渡日が変更される可能性があります。最新のスケジュールは、カブアンドの公式サイトや案内をご確認ください。


株ってたくさんもらえるの?

株式の取得数は、サービスをどれくらい利用したかによって決まります。利用金額や条件に応じて付与される「株引換券」の枚数が、最終的に受け取れる株数を左右します。

たとえば…

  • 例1: 電気代10,000円分を支払う → 株引換券10枚(仮定)

  • 例2: インターネット回線を契約 → 月額利用料に応じた株引換券が付与

上記の例は、あくまで例にすぎません。実際のサービス内容とは異なります。こうした計算方法の詳細は、カブアンドの利用規約や募集案内でご確認ください。


ポイント

  • 株の受け取りタイミングや株数は、募集のタイミングや条件に左右されます。

  • サービスを多く利用するほど株引換券がたまり、最終的に受け取れる株式数も増える仕組みです。

  • 注意: 募集状況によっては、希望の株数を受け取れない場合もあるので、詳細条件を確認して申し込みを行いましょう。

注記: 上記したことは、提供された目論見書の情報に基づいて作成されています。投資判断を行う際には、必ずご自身で目論見書の内容をよくご確認ください。


最後に、前澤氏が X にポストされていた「松下幸之助氏の提言」を読んだので、それについてまとめ、カブアンドに対してどのようなことが言えそうか考察してみたいと思います。


国民総株主化の提案

松下幸之助氏が提唱した「国民総株主化」の目的は、「新しい資本主義」の実現を通じて、社会全体の幸福を追求することにありました。これは単なる経済成長を目指すものではなく、物質的豊かさに加えて精神的な豊かさも重視する社会を築くという、松下氏の理念に根ざした提案です。

松下氏は、国民総株主化によって、企業と国民が一体となり、社会全体の利益を共有する仕組みを構築することを目指しました。株主になることで、国民は企業の成長から経済的な恩恵を受けるだけでなく、企業経営への参加意識も高められると考えたのです。こうした変化により、企業は短期的な利益追求にとどまらず、長期的な視点で社会貢献に取り組むことが期待されます。その結果、より良い社会の実現が可能になると松下氏は信じていました。

さらに、松下氏は国民総株主化を通じて、人々の「勤勉さ」や「向上心」といった精神的価値観を取り戻すことをも意図していました。高度経済成長期の中で、物質的豊かさは達成されたものの、精神的充足感の向上が必ずしも伴っていないことに課題を感じていたのです。松下氏は、国民が企業活動に主体的に関与し、創造性を発揮することで、新たな活力が社会全体に広がると考えました。

このように、「国民総株主化」の提案は、松下幸之助氏が掲げた「共存共栄」の理念を具現化するための具体的な取り組みであり、物心両面での豊かさを追求する松下氏のビジョンが反映されています。


松下幸之助の視点から見るカブアンド

松下幸之助は、「物質的豊かさだけでなく、精神的な豊かさも重視した新しい社会」を築くことの重要性を説き、「人間尊重」の経営や「国民総株主」といった理念を提唱しました。この視点からカブアンドを評価すると、次のような肯定点と懸念点が考えられます。

肯定的な評価

  1. 「国民総株主」の実現に向けた取り組み
    カブアンドが掲げる「目指せ、国民総株主」という目標は、株式投資家を増やし、日本経済を活性化させることを目的としています。この理念は松下幸之助が提唱した「国民総株主」の概念と一致しており、特に高く評価されるでしょう。

  2. 生活インフラ事業を通じた社会貢献
    カブアンドは、電気やガスなどの生活インフラ事業を展開する予定です。松下幸之助は、企業は社会の一員として責任を果たすべきだと考えていました。社会に欠かせないインフラを支えるカブアンドの事業は、その理念に沿ったものといえます。

  3. 従業員を大切にする経営
    目論見書に記載された従業員の育成や労働環境への配慮は、「人間尊重」の経営を重視する松下幸之助の考え方と共通します。この点でもカブアンドの姿勢は肯定的に捉えられるでしょう。

懸念点

  1. 株式付与による投機的な行動の誘発
    サービス利用者への株式付与という仕組みは、短期的な利益を求める投機的な行動を招く可能性があります。松下幸之助は、経済活動が倫理観に基づくべきだと主張しており、この点には慎重な姿勢を取るでしょう。

  2. 株主の権利と責任
    カブアンドが発行する「種類株式」は議決権を持ちません。松下幸之助は、株主は企業経営に参画する権利と責任を負うべきだと考えていました。そのため、議決権のない株式に対しては疑問を抱く可能性があります。

  3. 企業統治の透明性
    創業間もないカブアンドには、今後、透明性の高い企業統治が求められます。松下幸之助は、公正で信頼される経営を重視していたため、透明性の確保を重要視するでしょう。

まとめ

松下幸之助は、カブアンドが「国民総株主」の実現を目指す点や、社会貢献への意欲を評価する一方で、投機的行動を誘発するリスクや株主権利の限定、企業統治の透明性不足といった懸念点にも目を向けるでしょう。最終的には、カブアンドが「道徳観」と「経済観」を両立させ、「人間」を中心に据えた新しい価値観に基づく経営を実現できるかが、判断の鍵となるはずです。


以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。

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しらい
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