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少女漫画の性表現について。個人的雑感

ことの発端は、とある少女漫画について(おそらく男性)が「レディコミだと思ってた」と仰ったこと。
曰く、いわゆる行為の描写があるなど、それなりに過激な部分もあったので、少女漫画ではなくレディースコミックの分類だと思われたとのことだった。
実際、いわゆる少女漫画に分類される漫画であっても、そういった表現が多い作品は、それなりに存在している。
というワケで、あくまでシロウトがぼんやりと見ていた、少女漫画と性表現との話。

少女漫画過激化の時代

元々少女漫画といえども、性表現が皆無ではない。
源氏物語を漫画化したものや、いわゆる朝チュン、耽美など、それなりに臭わせるものはあった。
1990年代後半から2010年ちょっと前くらいにかけて少女漫画は、かなり性描写が強い作品が多く出ていて、いわゆるティーンズラブといわれる、ほぼエロ漫画なども流行った。
ちなみにこの頃は、BLも盛り上がってくる時期で、それまでの耽美といわれるような関係性メインのものから、ドギツイ性描写の作品が増えている。
そういう意味では、今よくやり玉に挙がるような、萌えを纏ったフェティッシュな少年漫画のエロ表現よりは、やや早く過激化していた。

少年漫画過激化の時代

2010年より少し前くらいから、少年漫画では、萌えを纏ったフェティッシュな少年漫画のエロ表現が増えた印象。それまでは女性の裸体がサクっと描かれていたのが、たとえばパンチラ表現とか見える見えない論争を起こすようなもの、ギリギリラインを攻めるような表現が増えたように思う。

過激な少女漫画に対する規制について

少女漫画の過激な性表現や直接的なBLに関して「成人指定じゃなくていいのか」という批判も当然ある。あくまでざっと見の印象だが、2010年あたりを境に(一部のティーンズラブ漫画が有害図書指定を受けたこともあり)少女漫画の過激化は、いくらか落ち着いたように見えている。
一方で、いわゆるレディースコミックも別に成人指定は受けていないし、過激なBLも成人指定は受けていない。そういう意味では、たとえば団鬼六の作品のような、男性向けの小説も特に成人指定はなかったりするので、特に小説に関してはわりとユルいのかな?とも思う。
これについては、愛好家の中でも「成人指定したほうがいいんじゃないの?」という声はある。

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