何でも自分で決められる大人へ
劇場が呆気に取られた数分後には和やかな笑いに包まれた。
卒業ステージでの卒業撤回宣言。
後世に語り継がれるであろうドラマみたいないわゆる『辞めるのやめます』っていうヤツだ。
語気からはまったく詐欺的な要素は感じない。前日まで悩みに悩んでギリギリで出した結論だ。…と同時にこの場所で頑張り抜くんだという気持ちを感じたからこその和やかムード。
私がこのコの年齢の頃、果たしてこんなに悩んで、ここまでの行動にもっていけたか?…というと、間違いなく答えは、No である。優柔不断では?という誤解もされそうだが、自分の身に置き換えたら、その言葉とは一番遠い位置にある決断だと思える。
もちろん色んな立場があるので一様にそうだとも言えない意見もあるかもしれない。
ただ私の立場から見て、たぶんこのコは、これから先、何でも自分で決められる大人になっていくのだろうな…と思いながらステージを観ていた。
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