HIKØ

Somewhere I Belong

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最近の記事

2024春に過ごした、何度だって思い返したい日々の記録

 つい下書きばかりが充実してしまうnote。アクセス数がゼロではないことも励みに、一番は自分のために続けていきたい。これからも自分が感じたことはなるべく文章や写真で残していきたい。思い出深い春ツアー7日間の記録。  自分の好きな音楽にどんな共通点があるのか考えてみた。まず、アルバムの1曲目だけで全体像を判断してしまいそうになるぐらい、曲の始まりからグッと心掴まれるバンドが好きだということ。骨身まで染み渡ってくるようなギターに、震えるようなシャウト。直接的な励ましが全面に押し

    • 心の拠り所①STUDIO COAST

      学生の頃、飲み会に3000円ほど徴収されるぐらいならライブに行きたいと思って生きていた。まるでそれが自分に課せられた使命であるかのように。そこで出会った良き音楽というものが、自分が信じられるものの数少ないうちの一つだった。 STUDIO COASTは外に出た瞬間の夜風が気持ちのいいライブハウスだ。今でも心の拠り所として変わらず在り続けている。新木場の駅に降り立つ事があっても、なんとなくコーストの方向に目を向けるぐらいに留めて、無くなったという現実から目を背けている。そんな東

      • 数えきれないほどの思い出をまだうまく言葉にはできないけれど

        バンド活動を通して 言葉の大切さ、個の在り方、ライブの意義、そして本当に話さなければならない事について私たちに伝えてくれた人だ。単に暴れられて楽しければいいのがライブではないのだと学ぶ瞬間を何度も体験させてくれた。そして ファン一人一人と向き合って対話してくれた人物だという印象が自分の中では強い。数多くのファンに対応している際も顔を見ただけでファンの名前をサラサラッと書いてくれる人だった。誰よりも縦横無尽に動き回り、躍動感に溢れるパフォーマンスに魅了された。共に過ごせたかけが

        • 美味しい味噌ラーメンは間違いなく人を幸せにする(札幌・彩未、美椿)

          普段はほとんどラーメンを食べない。最近ようやく興味を持ち始めて、ごくたまに袋麺を買って食べるようになった段階である。でも2022年に初めて行ったラーメン店で自分の中のラーメンに対する概念が変わったように思う。 こんなに心温まる味噌ラーメンがこの世にあるのかと衝撃を受けた。あまりにも上品すぎて打たれる。まるで実家のような安心感すらある。食べ終わるのが惜しいほどであった。生姜まで渾然一体となった美味しさはもちろん、見た目、器の色、店の雰囲気、全てが完璧なのである。あと駅から少し

        • 2024春に過ごした、何度だって思い返したい日々の記録

        • 心の拠り所①STUDIO COAST

        • 数えきれないほどの思い出をまだうまく言葉にはできないけれど

        • 美味しい味噌ラーメンは間違いなく人を幸せにする(札幌・彩未、美椿)

          反逆ノ人生

          かれこれ15年ほど愛読している作家がいる。学生の頃に「自分の言いたいことは全てこの作品に書かれてしまっている」と思える作品との出会いを果たした。それからというもの、彼の作品は翻訳を除いてほとんど全て読み尽くした。新作が出れば身銭を切って読んだ。そして時間を置いて何十回と読み返した。幸いなことに、自分の好みじゃなくてがっかりしたという経験は今まで一度もない。彼の名がつくものはたとえ中身が空白であっても購入するだろう。きっと、彼の作品における独特の温度、醸し出される温かみが好きな

          反逆ノ人生

          おいしい中華に出会いたい①您好

          基本的に出不精である。東京の餃子についてぼんやり調べていた時に写真に惹きつけられてはいたものの、一人だとめったに外食しないうえ 食の好みやタイミングの合う人も貴重な存在なので 行きたい店リストの上位にしばらくの間 鎮座し続けていた。今回は名古屋の友人が私の選んだ店に行きたいと言ってくれたので 初めて行く事ができた。 ここ数年は自分でも練習を重ねている中華。しかし、東京砂漠に来てからというもの、エビに全く触れていない気がして悲しい。 基本的にはいつもリュウジおにいさんのレシ

          おいしい中華に出会いたい①您好

          Milestone

          2014年の夏 ライブハウスの前でファン対応をしているHirokiさんがいた。真っ先に気付いた母が珍しく私に向かって「あなたも握手してもらったら」と言った。スタッフと思しき人がやって来てHirokiさんに「そろそろ…」と言った最後の最後に声をかける事ができた。一緒に写真を撮ってもらったその時に「ありがとう」と向こうから握手してくれた事が長い間 頭から離れなかった。「二十歳で素晴らしい縁を」と京都の神社に願った半年後の出来事だった。 一緒に生きていたと強く感じるのはXENOツ

          冗談、冗談

          さっきまで自分の知らない世界だと落ち着かない様子だったのが嘘みたいに引き込まれていて 気付けば暗転のたびに目頭を押さえるファンになっていた。社会に出て同じ大学だという人と会っても驚くほどピンとこないのに「この人たちと同じ時代に あのキャンパス通ってたんだ」でめちゃくちゃ高まるし誇りに思う。今まで生きてきてお笑いライブに行った事がない。幼少期からテレビ自体ほとんど見ずに育ち 自分には縁のない分野だと思って生きてきてしまった。人生にお笑いの「お」の字もなかった私が YouTube

          冗談、冗談

          Arctic Monkeys来日3公演を通して得られた財産について語る時

          出会いは新宿タワレコの試聴だった。誰かを通して出会わない音楽は珍しい。大抵は当時、儚い思いを寄せていた人が好きな音楽を真似していただけだったから。知らないバンドの曲を歌う姿に惹かれたり CDやDVDを貸してもらったり バイト終わりに牛丼屋でつい話し込んでしまったりした。気付いたら私の方が教えてもらった音楽の深みにハマっていった。そんな音楽が大半を占める中で 自分で聴いて夢中になった数少ない音楽の一つだった。 でも その年のサマソニは行かなかった。なぜだったか詳細までは思い出

          Arctic Monkeys来日3公演を通して得られた財産について語る時

          信じられないぐらい幸せな経験と悲しい出来事が今日も、自分の価値観、考え方を揺さぶり続けている話。

          独自の世界観を持つ人に憧れていた。「休日は家にこもってヘッドフォンで音楽を聴くのが至福の時間だ」と話す人になりたかった。親しくなりたい人の好きなバンドが偶然にもLINKIN PARKだった。憧れの連鎖がいつの日か私とA Thousand Sunsを電撃的に出会わせる事になる。高田馬場のCDショップでChester Benningtonの歌声、この世で一番好きだと感じた声に出会ってしまったのだ。 10年前のSUMMER SONIC2013東京前日。BAPE渋谷店に開店前から並

          信じられないぐらい幸せな経験と悲しい出来事が今日も、自分の価値観、考え方を揺さぶり続けている話。