戦う君のために そのニ
くだもの、と言われて何を一番の思うだろうか。
私はりんごだ。りんごは生まれ育った地のくだものだからだ。年を取って身びいきが強くなり、えり好み地元産のりんごを食べるようにしている。りんごが、りんご農家の自動販売機で売られるようになると、冬がそこまで来ているのだ、と自販機の前で少し寂しくなる。その自販機はなぜか400円でりんごが売られていて、500円だと思い込んで500円玉だけをいくつか握りしめ買いに行った時、一袋も買えなかった。呆然と立ち尽くした自販機の前である。りんごはきれいだ。そしてみがけばみがく程ピカピカに光る。昔、りんごを丸ごとかじるCMがあったが、りんごを丸ごとかじっても美味しいくはない。皮をむいて食べやすい大きさに切ってこそりんごのうまみが生きてくる。許されるのはうさぎりんごくらいだろう。赤い皮をむいて出てくる白い実、このコントラストは見事だ。
りんごを1日1個食べると病気知らず、と海外のことわざにあったようだ。私は調子が悪い時はりんごジュース、と決めている。風邪をひきそうだな、熱が出そうだな、と言う時はりんごジュースを買い込んで帰る。りんごの季節ならばりんごも買う。私は季節が違うくだものはなんにもカラダのためにはならない信者だ。無理して旬じゃないものに高い金を払ってはいけない。りんごは冬の食べ物だ。それはとても大事なこと。風邪をひいたら、りんごをむいて薄く切りタッパーに入れておいて食べれそうな時に食べる。茶色くならないように塩水で洗うのが昔の人だが、私は茶色くなっていい、と、それはしない。最初に舌に当たる塩味がりんごの喜びを半減させるような気がするのだ。
私の田舎ではりんごが日が過ぎて柔らかくなることを“ぼける”という。言いえて妙、である。
さて、あなたの好きなくだものはなんですか?
本当は本当は一番好きなくだものはスイカだ。でも、スイカは南国のくだもの、と思っていて地元のくだものではないので推すのに遠慮していた。しかし、車で一時間くらいの道端で売っているスイカが恐ろしくうまくて安いことを知った。スイカは丸で買う。独り暮らしでもスイカは丸で買おう。入れるところない、とか言わないで。カットスイカのタッパーをいくつも作ればいい。毎食スイカを食べればいいだけのことだから。
自分の田舎のくだものを旬に食べることをおススメしたい。料理とかに手間暇かける前にくだものと向き合えば、それだけでぜいたくになる。果物を食べることを一つにイベントにしませんか?小さいけど自分のためのご褒美にしてみたら
戦う君のために…
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