キッチン☆吉本ばななさん
☆ 出会い
吉本ばななさんの「キッチン」を読んだのは10代でした。
最初の一文に惹かれて、
今もまだ惹かれたままです。
当時、キッチンの主は母だったので
私自身のキッチンへの思い入れは少なく、
” へぇ、キッチンってそういう場所なんだ。
なんかそういうのいいなぁ。 ”
とぼんやり思っていました。
☆ 私にとってのキッチン
旦那さんや子供たちと暮らす家のキッチンの主となってからは、
主人公同様、心が落ち着く場所になりました。
ちょっとした冒険ができる実験室でもあり、
身体の為の食事を作る大事な場所でもあります。
キッチンで少し手を動かせば
自分好みの飲みたい物を作れるし、
自分好みの食べ物も作れる。
なんてスバラシイ (*^_^*)
☆ 寄り添ってくれた
最初の一文からあっという間に夢中になり、
凄いスピードでぐいぐい読み進めながら、
今までにない読書感覚を楽しんでいました。
発展途上中の10代の私が少し背伸びをして読んでいた小説が、
宮本輝さんや村上春樹さんや山田詠美さんだったので、
新鮮だったからかもしれません。
(上記の作家さんの小説も大好きです。悪口じゃありません)
当時、生き生きした瑞々しい文章とストーリー展開に惹かれて
何度も読み返しました。
その後も辛い時に読み返しては、
「 美味しい物食べて元気出そう 」
と何度も励まされてきました。
「 小難しく考えないで、
とりあえず自分の為に美味しい物を食べよう 」
とデパ地下等でプチ贅沢をしたことも数え切れません。
当時、お小遣いで買った文庫本はまだ手元にあって、
お風呂の中でも読んでいたのでしわしわでボロくなっていますが、
それも含めてとても好きで手放せない本です。
出会って以降、ずっと寄り添ってくれている小説の一つです。
☆ 「キッチン」は今でも
20代のミュージシャンの方の記事で
好きな本 「キッチン/吉本ばなな」
を見た時は
凄~~~く嬉しくてにやけてしまいました。
「 分かる!めっちゃいい小説だよね!! 」
と勝手に親近感が湧いた位、単純に浮かれました。
☆ 小説も音楽などの芸術もたいせつ
小説って凄いなぁと改めて思います。
読んでいる瞬間の幸福感だけでなく、
その後の習慣や人生観にも影響出てくるし、
辛い時に寄り添ってくれることもあります。
音楽などの他の芸術も同じだと思います。
食料品や日用品のような必需品とは違う役割で
なくてはならないものだと思います (*´ω`*)
☆ 楽しみなこと
そして、
” 本はすべて皆の共有財産 ”
と私が勝手に決めた我が家のルールがあります。
最近小説を読むようになった娘は
この前「王国」シリーズを手に取っていました。
いつか「キッチン」に出会うのか、
読んでどう感じるのか
今から凄く楽しみです (*'▽')
最後まで読んで下さってありがとうございました!
イラストはお借りしました。ありがとうございました☆