手を動かせているところは強い -Xデザイン学校 ベーシック リフレクション #5-
さて、こっ酷くコケて振り出しに戻ったわけだが、、、。
なぜこうなったのかをまずは振り返ろう。
アセットを考えていなかった
まず、今回の対象企業のアセットを考えられていなかったことが1番大きい。
なぜ考えられていなかったかというと、「その企業がやる意味」の説明を、「その企業がパーパス(ビジョン)として掲げているから」という部分に乗せてしまったから。
シンプルに、これまでその企業がやってきたこと・持っているデータ・持っている資産のうち何をどう使っているのか?を問えば直せるところだったと思う。
「ここにこう書いてあるから良いのだ」という思考停止だった。
実態を深ぼらなかった
第2に、なぜその企業がそのパーパスを掲げるのか、実態を深ぼらなかったことだ。
今回絞ろうとしたテーマは、実態としてその企業がアセットを持っているわけでも、これから取り組む具体策が見えているわけでもなかった。その時点で「これは今回絞るテーマとして合っていない」と判断するべきだった。
私にはまずそれを「合っていない」と直感的に判断できる感度が無かった。
そして、リサーチも薄いので論理的にその判断ができる材料も無かった。
だから、今となって人に指摘されれば「確かに」とは思うが、その時は「まあ〇〇って言ってるしな(リサーチしてどこかに書いてある内容を引っ張ってくる)」ということでテキトウに判断した。
せめてデスクトップリサーチがもっとしっかりしていれば気づけたかもしれない。様々な事例を拾ってきて「ここに同じことされたら勝てないよね?」って気づけた。
現に講師の方に教えてもらった企業を私は知らなかった。
これ、どこかで同じようなミスをやったことがあると思ったが、卒論だ。どんなに導入のロジックが無理矢理でも、新規性のあることをすれば勝ちみたいな分野だったから、「なぜやるのか?」より「何をやるのか?」が大事だった。この思考が、そのまんま今回の結果に表れている。
ビジネスは「なぜやるのか」が明確でないならば勝てない。他社がやれば良いだけだから。
その上で「何をやるのか」を考えなくちゃならない。
やっぱり「儲かりそうか」が分からない
もう少し深ぼると、やはり「儲かりそうか(ユーザーが多いか、プラットフォームは独占できるか、スケールできるか、、、)」を感じ取ることが出来てなさすぎる。
第3回の時にも思ったけど、「これは儲かりそうだろ?」って言われたことが全然ピンとこない。そしてどうやら誰と比べてもずば抜けてそこが出来てないっぽい。
今日の発表でも、社会性があるかどうかはまだなんとなく分かるが、それが儲かるかは直感出来ないから良し悪しが判断できない。
なぜ出来てないのかと言えば、「なぜこれが儲かっているのか?」とか、「そもそもどこが儲かっているのか?」を日頃から全く考えていないからだと思う。
基盤が無いのはどうしようもないので、ビジネスモデル書く訓練を引き続き積むとして、あとはリサーチで補強するしかない。
あとは、作るたびに、プラットフォームのビジネスモデル基準を満たしているかを何度も確かめること。そしてそれが想像のものでないか、実態と乖離してないかをチェックすること。
外化とは何か
自分用のメモとかは外化のようで、あまり外化とは言えないと思った。それはただなんとなく雑談しているようなものだ。
なんかそれっぽく参考文献とか記事とかをmiroに置いて、やったフリをしていたって、何も成果にならない。
他のチームのmiroを見て思った。手を動かせているところは強い。
ここで言う「手を動かせている」とは、思考をちゃんと深ぼって正しく前に進めることだ。都度、出てきたアイデアに対して徹底的な深ぼりが行い、それが正しいかちゃんと判断するために可視化する。特に社会課題(エスノグラフィ)の部分の掘り下げ度合いが全然違った。
「〜〜かも?」みたいな漠然とした想像をいくつか横に広げて、「なんか良さそう」なものを選ぶだけ、みたいに進めて上手くいっているところは無い。当たり前なんだけど。
でもそれをやってしまっていたのが私だ。
あと、ちゃんと具体まで「決め切る」ことが出来て初めて外化なんだと思う。「なんか良さそう」では最後まで決め切ることなどできない。確証がつくところまで深めるから、具体に落とし込んだアイデアにすることが出来る。具体に落とし込めないと思った時は、深掘りが浅いと思った方が良い。
ビジネスモデルは作成するだけじゃなく、最後まで形にしきる訓練が必要だ。
そして、「決め切る」ところまでやりきって、その習慣を積み重ねることで、人より100倍早い判断ができる様になるんだと思った。
めっちゃ当たり前のことしか言ってない。だし、分かっていたつもりでもあった。が、比較してようやく分かった。やった気でいただけだった。
以下は講義内容について。
デプスインタビューについて
「デプスインタビュー」を勘違いしていたかもしれない。「1対1のインタビュー」のことを指してる記事とかもあってごっちゃになっていた。「自由な質問形式で行う非構造化インタビュー」という理解で正しいか、は確認。
アセットについて
冷静に考えて「アセット」が何かあんまり分かっていないかもしれない。
言葉の意味というより、中身の解像度がものすごく薄いんだと思う。だから今回のようなことになる。
ちゃんと1個1個羅列して、何が使えて何が使えないか、そういう吟味が必要だ。ふわっと使いすぎ。
センスも教養もないのは初めから分かっていたが、全ての原因は「正しいリサーチを実践していない」「実態との乖離をあまりに雑に良しとしすぎている」の2点に尽きる。つまり、センスとか教養以前に、作業の積み重ね。
これが現実!!
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