都知事選がもたらしたリトマス紙効果
今回の都知事選、小池都知事が三期目の当選を果たしましたね。
選挙選にあたって普段のX(旧Twitter)でも政治関連には触れない人ですら都内はもちろん都外でも言及してる人が多かったので自分は今回の都知事選がリトマス紙みたいだなぁ・・・と思ったので今回はそれを記事にしてみたいと思います。
なぜ都知事選が特別だったのか?
1. 選挙の重要性
都知事選は、ただの地方選挙ではありません。首都・東京のリーダーを選ぶ重要なイベントであり、その影響力は全国に及びます。都知事の政策は東京だけでなく、他の地域や国全体にも影響を与える可能性があるため、注目度が高いのです。特に先日行われた15区の補選が物議を読んだ選挙戦となったので今回の都知事選もその流れでどういった選挙戦になるのかは良い意味でも悪い意味でも注目されていました。
2. 候補者の顔ぶれ
今回の選挙では、多様なバックグラウンドを持つ候補者たちが名を連ね総勢56人での選挙戦となりました。特にテレビで大きく取り上げていたのは現職の小池都知事、挑戦者の石丸氏、離党した蓮舫氏、右派に人気の田母神氏などを中心で特集していたのが記憶に新しい所ではあります。新進気鋭の若手、さらには異業種からの転身者まで、幅広い選択肢がありました。この多様性が、普段は政治に興味を持たない人々の関心を引いたのかもしれません。
3. SNSの影響力
SNSでの選挙戦だと今回は石丸氏が10代、20代を中心に支持を集めていたように思います。特に政治不信を持つ人にとっては「何か変えてくれそう」と言う期待感を持つ人が多いように感じました。その他、SNSのみでの選挙戦と言う事であればひまそら氏も街頭演説一切なしの状態からのある程度の得票をしているのでかなりの善戦と言えるでしょう。安野氏もAI活用推進を掲げていると言う点や他候補の批判などが一切なかった事で終盤で注目度を集め追い上げた印象があります。蓮舫氏が公約を発表しなかった時期には清水氏が公約に防災に力を入れる発信をしていた点などで実直な姿勢を評価する人も多かったのも特徴的でした。
蓮舫氏に関しては今回立候補にあたり離党して共産党、立憲民主党の大きな支持を受けての選挙戦でしたがXでの反応などを見るに無党派層の取り零しがかなり大きかった事を突き付けられたのではないでしょうか。
リトマス紙としての都知事選
1. 社会の関心事を浮き彫りに
今回の選挙期間中、普段は政治について話さない人々がつぶやいたことで、多くの人が何を重要視しているのかが見えてきました。環境問題、経済政策、福祉など、様々なテーマが浮かび上がりましたが、特に蓮舫氏は都政を変えたいという主張が非常に強かったのですが公約を出した直後は具体性に乏しく、投票日直前に大雨の影響もあり防災の大切さに気付かされた人や、子供の控除に対しての認識が正しくない事などもあってそのあたりも大きく支持を落とした要因と言えるでしょう。特に子育て中の当事者である自分も「子供がいると控除が増える」発言に関しては流石に突っ込まざるを得なかったです。
2. 人々の価値観の確認
政治についての意見を表明することで、その人の価値観や考え方が垣間見えます。ほとんど趣味のXのアカウント運用の人ですら「普段は政治の話しないんですが・・・」等の発信を今回は多く見かけました。
「え、この人○○支持なのか」とか「なるほどなるほど、そう来ますか」みたいな感じでそれぞれが支持する候補者が浮き彫りになっていたように思います。特にその点に関しては石丸氏がきっかけになった人は多いでしょう。
特に政治に詳しい人視点からすると彼自身政治思想や市長としての実績、議会との対立などの経緯から実際に都政に関わる事への不安を当然ながら持つ人は多かったと思います。市政から飛んで都政に行って上手くいったか?という点に関しては多くの人が小池氏を選んだ事が答えとなりました。しかしながら無党派層に政治への興味を持たせた事に関しては個人的に評価したいと思います。
これからの選挙に向けて
今回の都知事選は、普段は政治に無関心な人々も巻き込む力を持っていました。もしかしたら将来ガーシーの時のように「なんでこの候補を推してたんだろう・・・あり得ない」とか黒歴史に思う人が出てくるかもしれません。しかしながらこれを機に、もっと多くの人が政治に関心を持ち、自分の意見を表明するようになることを個人的には期待しています。
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