シオコレ・コーデ・リレーvol.23 村崎恭子
シオコレに関わりのある人や、そのまわりの人にシオコレの古着を着てコラムを書いてもらうゆる〜い連載 #シオコレコーデリレー 。
2024年最初の登場は、加古川でエシカルショップ「メルとモノサシ」を運営されている村崎恭子さんです。
編集者・ライターでもある村崎さんが、エシカルな商品をつくり手のストーリーごと届けてくれるお店です。
3月にはシオコレでの展示販売も予定していますので、どうぞお楽しみに♩
おっと、なんだかくやしいぞ。
シオコレにはじめて遊びにいったとき、かつてチャリティーショップで働いていた私の心にはそんな気持ちがわいてきたんです。
だって、シオコレはかつての自分が理想に描いていたお店そのものだったから。くやしいほどに「いいお店だー!」って、心から思ったんです。
何がいいって、まず、等身大であること。こんなのがいい、だけじゃなくて、こんなのはいやだ、にも素直で、潔いのがいい。これってお店(しかも寄付品を売るお店)をやるうえで、なかなか選択しづらいことだと思う。かつての私にはもっとも高いハードルだったから、なおさら思う。
そして、まちに開けた余白があること。ひとりよがりじゃないのがいい。まちの人たちがいろんな関わり方をすることで、みんなの場所になっている。塩屋にはコミュニティがあるから、なんて話もきくけれど、コミュニティがあるってだけでみんなが来てくれるなんて、お店づくりはそんなに甘くない。コミュニティの濃度を上げていくための関わりしろが、絶妙だと思う。
あとはやっぱり、お店に入った時の高揚感。私の好み知ってます?と問いたくなるような青い壁。天井に大量に吊るされた衣類。統一されたテイスト感。居心地の良い場所に、人は何度も行くものです。塩屋に住んでたら、間違いなく通ってしまう。
そののち2023年の春、私が編集ディレクターをつとめるメディアgreenz.jpで、シオコレを取材させてもらったときに、上にあげたシオコレの魅力は、シオコレメンバーの生き方そのものだったんだ、って知ったんです。
自分自身の生き方があらわれるようなお店。それが、回りまわって社会にプラスにはたらく。うーん、目指したい。
いま、私は加古川で「メルとモノサシ」という小さなエシカルショップをやってまして。いろいろと悩みながらも、「こんなのはいや」にも素直であろう、と心がけてます。これはシオコレから学んだこと。まわりからの「こうあるべき」からはできるだけ離れて、自分らしいお店をつくっていきたいです。
そうそう、最近はかれこれ20年続けているSAXを、もっとのびのび吹きたいなーと思って、塩屋へレッスンに通ってます。時間が合えばシオコレにも顔を出して。この夏買ったMade in Madagascar の麦わら帽子はたぶん一生使うんじゃないかな。
なんやかんやえらそうに綴ったけれども、やっぱり一番はお客さんとして、ワクワク楽しませてもらってます。そして2024年は、私にまでつくってくださる関わりしろに、どきどきしながら飛び込んでいくつもりです。
これからもお互い、自分たちらしい生き方を探究し続けるお店でいましょうね。
村崎恭子 (メルとモノサシ、編集者、ライター)
@meltomonosashi
今回着用いただいた商品
■黒いハット
■バラのイヤリング
■ファーコート
■ワンピース
■ロングブーツ
■その他私物