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シオコレ・コーデ・リレーvol.34 津野亜由未

シオコレに関わりのある人や、そのまわりの人にシオコレの古着を着てコラムを書いてもらうゆる〜い連載 #シオコレコーデリレー

お久しぶりの更新となりました。

今回登場してくれたのは、津野亜由未さんです。

シオコレにお客さんとして訪れたのがきっかけで、ボランティアスタッフやお店番を経て、現在はシオコレの出店部隊として外部のイベントに出動してくれています。




シオコレとわたし

きらきら、ちかちか。どこかなつかしくて、子どもの頃作ったじぶんだけの宝箱をあけた時みたいな気持ち。「こんにちは」とドアを開けた瞬間、胸のなかにひろがった。


シオヤコレクションとの出会いはコロナ前に遡る。とある日、「つのちゃんが好きそうな古着屋さんが塩屋にあるよ」超ざっくりとした情報がわたしの耳に届いた。それがなんて名前でどんな店かもわからないまま、月日はながれる。コロナの混乱の中、私は子育て、役者活動、仕事の両立に小さく疲弊していた。いつもなんだか、どうしてだか、はみだしてしまう自分を見守りながら、気づくと人生にはぐれていた。

4年後の冬、私はふと思い立ち、知人を誘って塩屋のまち歩きに繰り出した。仕事で時々足を運ぶものの、謎が多い村、塩屋。そして私が好きそうな古着屋さんがあるらしい町、塩屋。

そのお店はすぐに見つかった。なんてこったい。間違いなく、好きだった。キュートでレトロでへんちくりん、カラフルな店内を眺めているだけで幸せな気分になった。かたかた靴下を20分かけて選んで購入した。驚いたことに、その日のお店番でmannaちゃんという「自然体」が服を(それもとびきりカラフルな服!)着ているようなスタッフさんと共通の知りあいがいることが分かった。

その後すぐに、ボランティアとしてシオコレに関わることになる。どうせお洋服を見に来るのであれば、ついでに作業をお手伝いして帰ったらよいじゃないか。気軽な気持ちだった。


お店番をするようになったある日、店主のまりさんにシオコレは地域資源(モノ・お金・シゴト・人)が地域で循環できたらいいなと思って始めたお店だと聞いて、なるほどなぁと頷いた。そうだった、ただのお洒落な古着屋さんではなかったのだ。

もちろん、リーフレットやSNSで知っていたけど、人の言葉を通して聞くとその温度や手触りを深く感じることができる。まりさんは同じ温度で私のついはみだしてしまう日々のこと、はぐれてしまった人生の話を聞いてくれた。そして帰り際、「つのちゃんのような人が地域でシゴトをしながら自分を表現して生きていけたらとも思ってるんだ」とニコリとほほ笑んだ。そんなことを言ってくれる場所がこの世界にどれほどあるだろう。


ちなみに私は今はイートローカル神戸などの出店部隊スタッフとして関わっている。つのちゃんは「動きがおおきい」ので、お店の中にいるより外へと飛び出していった方がいい気がする!というのが采配の理由だそう。これからは「動きがおおきい」人、という自覚をもって生きていこうと思う。

私がシオコレに関わる理由はとってもシンプルだ。シオコレのお洋服が好きで、お店にいるとワクワクするから。
でも私が人生の今の地点で、ここに関わっていることは、きっと意味がある、そんな気がしてる。
はぐれちまった、いま、ここの、人生に。
きらきら、ちかちかと光る。


津野亜由未 @tsuno_ayumi
(役者、インプロ(即興演劇)ファシリテーター、演劇団体和の木(なごみのき)所属、小束山ラボラトリーやアート山大石可久也美術館でもお仕事中。シオコレ出店部隊メンバー)

撮影場所:海角 @umikado_shioya /舫書店 @moyaishoten


今回着用いただいた商品

■ベレー帽
■ネックレス
■イヤリング
■ニット
■スカート
■バッグ
■ブーツ

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