週刊俳句2025年 新年詠
年末に大掃除を頑張り過ぎて、元旦にはくたくたになってしまっていた。
お正月は毎日寝坊して、神社にお詣りに行ったり、ちょこっと目当てのものを買いに出掛けたり。あと一週間くらいお休みでもいい・・・。
最後のお正月気分に毎年恒例の週刊俳句の新年詠を読む。
いろんなひとの年賀状或いはメールを読んでいるような
生活感を充分味わって、明日からは通常モードに戻ります。
満腹が行くよ近所の初晴を うっかり
恙なく昭和百年目の初日 佐藤りえ
プリキュアが乗つてゐるのが寶船 北大路翼
練り菓子の蛇の真白き淑気かな 金子 敦
長距離ランナーみな同じ顔して 中内火星
初売りのみっちりと寿司並べられ 久留島元
淑気満つ鍵掛けてある駅ピアノ 小林奈穂
舌先のピアスに当たる祝箸 叶 裕
ご近所と御慶交すや不燃ごみ 斎藤悦子
けつたくそわるい客くる絵双六 中山奈々
嗅いでから選る珈琲の福袋 黒岩徳将
初夢を醒めて寝癖のすさまじく 西原天気
幸先は餅を忙しく裏返す 福田若之
口に歯の生えてゐる餅景色かな 上田信治
今年の柳人の参加は6名。
天国も地獄もごまめヘビっちゃお 榊 陽子
かわりばえへびのわき腹くすぐって 湊 圭伍
半襟のしゅるしゅるしゅると干支の声 竹井紫乙
蛇の美のずるくねじれてゆく光 八上桐子
新年やテトラポッドに魘されて 水城鉄茶
たましいと初明かり青はほころぶ 妹尾 凛